2013 Fiscal Year Research-status Report
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25861730
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
菅 重典 岩手医科大学, 医学部, 助教 (80633081)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 敗血症 / エンドトキシン / 多白血球血漿 / HES / PMX-DHP / グラム陰性桿菌 / Leucocyte Rich Plasma |
Research Abstract |
昨年度の研究業績としては、多白血球血漿試料(以下LRP)の基礎的実験についてさらに研究を進めた。実施計画にあるようにエンドトキシンと白血球の結合を再確認し、LRPにおいてその白血球の数・分画を測定し、十分に回収していることを確認した。さらに測定計へ影響している赤血球の十分な除去を可能にしていることも確認できた。臨床前提の予備実験として、健常者および疑似エンドトキシン血症のエンドトキシン値比較では擬陽性のないことを確認した。これらの論文とし、日本臨床検査医学会誌である臨床病理に提出し、2013年度優秀論文賞を頂いた。また、日本救急医学会、日本エンドトキシン救命治療研究会でも発表させていただき、同学会誌に論文を提出し査読中である。 まだ本来の目的である、LRPによるエンドトキシン測定を臨床応用し、救命率の向上に寄与するまでは至っていないが、約30例程度の敗血症患者における比較検討を終えておりInfection and Chemotherpyに論文を提出し受理されている。さらに症例を重ね検討し学会誌へ論文を投稿し、海外での発表に備えているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の予備実験も含め、基礎研究において日本臨床検査学会にて評価され、本年度にさらに症例を集める予定であった臨床研究も同時に着手し始め、本研究の新測定法が従来法より統計上優位であるのがわかってきた。症例報告も論文執筆し、エンドトキシン研究会で査読中である。 これらから、基礎実験のみならず臨床研究についても進展が見られているため。
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Strategy for Future Research Activity |
本来の目的である、LRPによるエンドトキシン測定を臨床応用し、救命率の向上に寄与する目的の達成は至っていないが、約30例程度の敗血症患者における比較検討を終えておりInfection and Chemotherpyに論文を提出し受理されている。さらに症例を重ね検討し学会誌へ論文を投稿し、海外での発表に備えているところである。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
昨年度の学会発表の旅費および人件費、謝金が含まれていない。 また当センターにはすでに試薬や消耗品が常備されているために予定より追加購入の必要がなかったと考えられる。 今後、発表のための出張経費および、論文投稿の費用に費やされる予定である。 またエンドトキシン試薬も昨年度同様に必要である。
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Research Products
(8 results)