2014 Fiscal Year Research-status Report
IVIM MRイメージングで迫る舌癌リンパ節転移予測
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25861778
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
坂本 潤一郎 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (40506896)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 画像診断 / 癌 / 臨床 / 拡散現象 / 灌流現象 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度では日常臨床にて最適化された拡散強調MRI(EPI法)を含むMRI検査が施行され、病理組織学的な最終診断が得られた舌癌患者約30症例を選出した。各症例に対し、IVIM解析を行っている。なお、MRIデータ使用のための承認は東京医科歯科大学歯学部附属病院倫理審査員会より得えている。今後、病理学的な最終診断との比較を行う予定であるが、病理学的な最終診断ではWHO分類やY-K分類など様々な指標があり、各症例を代表する指標としていずれが適切か検討中である。 一方で、拡散強調MRIの解析手法の一つとして知られるDKI(Diffusion Kurtosis Imaging)という新たな解析手法が現在、注目を浴びている。生体組織における水分子の拡散は実際には細胞壁などによる影響を受け、現在広く臨床に使用されている指標であるADC値やIVIM解析の前提となっている水分子の正規分布性が成立しないという。DKIは生体組織における水分子の非正規分布拡散を解析するツールであり、生体組織における構造に関する情報が得られるという。DKI解析を行うにあたり、特別な撮像法設定や機器の追加は必要とされないため、日常臨床にて撮影された拡散強調MR画像データを使用して解析することが可能である。嚢胞または嚢胞性領域を有するものが多く、その液体内容物は様々である歯原性病変を対象として、液体内容物をDKIにより分析した。対象は歯原性病変34例(含歯性嚢胞:14例、歯根嚢胞:10例、角化嚢胞性歯原性腫瘍:6例、エナメル上皮腫:5例)とした。それぞれの液体内容物に対し、DKI解析を行ったところ、各病変群のDKIパラメータはそれぞれ特徴的な分布を示し、嚢胞または嚢胞性領域の液体内容物の違いはDKIパラメータに反映される可能性が示唆された。本研究結果については日本歯科放射線学会第56回総会・学術大会にて発表を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
レトロスペクティブ研究としての倫理審査委員会の許可が得られ、現在、各症例についてIVIM解析を行っている。また、最終診断である病理学的診断との比較において、どの指標を用いるか現在検討中である。全体の達成度としてはおおむね順調と考える。
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Strategy for Future Research Activity |
各症例のIVIM解析によって得られた拡散および灌流現象に関するパラメータと病理学的診断との比較を行う。得られた結果をまとめ、適宜、成果の発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
論文作成にまで至らず、英文校正を予定していた予算が次年度使用額として生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
画像データの解析を行い、その結果を保存するための記録媒体の購入および最新情報を収集するための書籍の購入を予定している。また、成果については学会および英語論文の投稿を予定しているため、旅費および英文校正費に使用する予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] 頬粘膜に転移した乳癌の1例.2014
Author(s)
坂本潤一郎, 中村 伸, 栗林亜実, 鉄村明美, 鳥井原 彰,倉林 亨.
Organizer
第50回日本医学放射線学会秋季臨床大会・第27回頭頸部放射線研究会
Place of Presentation
神戸
Year and Date
2014-09-27 – 2014-09-27