2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of self-reinforced adhesive system
Project/Area Number |
25861792
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
高橋 礼奈 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助教 (40613609)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 脱灰 |
Outline of Annual Research Achievements |
歯科治療では修復物周囲に生じる二次う蝕の発生頻度は非常に高い。一度治療した歯の再修復の理由としては、二次う蝕が最も高頻度であり、効果的に二次う蝕の発生を抑制し、脱灰した部分には再石灰化をさせる材料が必要である。歯科治療では硬組織の画像診断は主にエックス線にて行なわれるが、解像度に限界があり初期う蝕は検知されづらいことや、被爆の問題から頻回に撮影できないのが現状である。光干渉断層計(Optical Coherence Tomography, 以降OCT)は、近赤外光を光源に利用し、非破壊にて組織の断層画像を病理組織切片に近い精度でリアルタイムで観察できる断層画像装置である。OCTを用いて、エックス線では難しかった、エナメル質表層下のミネラル密度の測定が可能であることが明らかにされている。 本研究では、材料からフッ素やストロンチウムなどのイオンが放出されるフィラーや、に着目し、その抗う蝕作用や再石灰化についてOCTを用いて検討した。牛歯エナメル質のブロックをSiC ペーパー# 2000 で調整した後、直径1.5 mm、深さ0.5 mmに窩洞を形成した。窩洞内をフッ素非含有Palfique Light Sealant、フッ素含有 Teethmate F-1 2.0、S-PRG 含有 BeautiSealantにて充填した。脱灰液(pH=4.5)に5日間浸漬前後で、材料周囲の脱灰の程度について検討した。 フッ素含有 材料とS-PRG 含有材料では材料周囲の脱灰抑制が認められた。さらには、材料からの距離によってミネラル密度に差が認められた。
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Research Products
(2 results)