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2013 Fiscal Year Research-status Report

ハイドロキシアパタイトを配合した新規接着剤の研究

Research Project

Project/Area Number 25861799
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

星加 知宏  岡山大学, 大学病院, 助教 (20609953)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords接着 / ハイドロキシアパタイト
Research Abstract

1.接着材へのハイドロキシアパタイトを配合することによる機械的性質への影響
セルフエッチングシステムのボンディングレジンにフィラーの代わりにナノサイズのハイドロキシアパタイトを配合することによるボンディング材の機械的性質への影響について検討を行った。ハイドロキシアパタイトの配合量と吸水性の関連について:セルフエッチングボンディングシステムのボンディング材にフィラーを含まないものを試作し、そこにハイドロキシアパタイトを配合したものを試作ボンディング材として用いた。ハイドロキシアパタイトの配合量を0%,5%10%と変え、それぞれのボンディング材をディスク状に硬化させ、水中浸漬およびその後の乾燥による重量変化を分析天秤を用いて継時的に測定した。その結果、配合量を増加させることで吸水および溶出量が抑制される傾向が見られた。
2.試作接着システムの象牙質接着における影響
接着に用いる象牙質は、健全象牙質と、人工脱灰象牙質(う蝕象牙質モデル)の2種類を用いて研究を行った。①ハイドロキシアパタイトの配合量と初期接着性の関連について:#600耐水研磨紙で研磨したヒト大臼歯歯冠部露出象牙質に対して、従来製品および、試作ボンディング材を適用し、コンポジットレジンの築盛を行った。その接着試料を24時間37℃で水中保管した後、精密低速切断機を用いて棒状に切断し、微小引張接着試験を行い、比較した。24時間後の微小引張試験強さでは0%,5%,10%,コントロールでは明らかな差は認めなかった。②作成した試料のうち試験に用いなかったものを長期保管試料とした

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

これまでの研究により試作接着システムの性質が確認できた。また、長期観察用試料の作成および、動物実験を行うための情報収集、実験システムの構築を行うことができ、平成26年度からの実験に備えることができた。

Strategy for Future Research Activity

計画通り、平成25年度の研究に引き続き、長期保管試料の微小引張接着強さの測定を行う。
また、試作接着材を覆髄材として用いて、歯髄組織への影響を明らかにする。ラット臼歯に歯髄組織に到達する窩洞を形成し、露髄モデルを作成する。その後、同部位に試作ボンディング材を用いて充填を行い、歯髄組織の反応を顕微鏡下で観察する。その際、他の材料を用いた歯髄組織の反応も観察し、比較する。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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