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2013 Fiscal Year Research-status Report

漂白脱灰層における新規ナノアパタイト浸漬型再石灰化法の開発

Research Project

Project/Area Number 25861817
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionKanagawa Dental College

Principal Investigator

齋田 牧子  神奈川歯科大学, 歯学研究科(研究院), 研究員 (70612943)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords再石灰化 / 漂白 / ハイドロキシアパタイト
Research Abstract

現在、広く普及している歯の漂白法は、歯質に直接作用するため、それに伴うエナメル質表層部の脱灰、粗造化、知覚過敏症状の発生等が懸念され、術後ケアの必要性が検討されている。しかし、これらの症状に対するアプローチは、う蝕予防処置として使用されるフッ化物の塗布や歯面研磨を行う方法のみであり、革新的な治療法はこれまでに提唱されていない。本研究では、患者の漂白治療による歯質の侵襲を回復させ、さらなる歯質の強化を目的とし、「抗う蝕効果の高いナノレベルのフルオロアパタイトを歯質表面上へ析出させる再石灰化法による漂白術後処置法の開発」を達成する為の基礎的な研究を行う。
本年度は、フルオロアパタイトを漂白後のエナメル質上に浸漬させる前段階として、漂白後の脱灰層に対し、擬似体液より直接ハイドロキシアパタイト結晶を析出させ、再石灰化の指標となるミネラル回復度、歯質強化、粗造化改善度について評価した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度の目的は、ハイドロキシアパタイト結晶における再石灰化の評価を行うことである。漂白後脱灰層に対して擬似体液より直接ハイドロキシアパタイト結晶をナノレベルで析出させ、再石灰化の指標となるミネラル回復度、歯質強化、粗造化改善度を評価する。この目的を達成するため、実験方法及び評価法の確立を行った。そして、漂白脱灰層に対し、ヒト血漿イオン濃度と同様の組成成分を含む擬似体液を用いてハイドロキシアパタイトを析出させ、ハイドロキシアパタイト結晶の再石灰化における評価(ミネラル回復、粗造改善)を行った。このアパタイト浸漬方法において、浸漬時間と析出量の関係を評価し、最適条件を検討している段階である。

Strategy for Future Research Activity

漂白後脱灰層に対し、擬似体液によるハイドロキシアパタイトを浸漬の最適条件及び再石灰化の指標となる評価を行った後、フルオロアパタイト結晶をナノレベルで浸漬・析出させ、再石灰化法に対する検討を行う。また、既存のう蝕に対するフッ化物応用による再石灰化作用と比較検討を行った後、フルオロアパタイト結晶の有用性を評価する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

本年度は、学内の共同施設機器による使用や消耗品の共同使用により、研究費を抑えることが可能であった。
本実験における実験方法及び評価法が確立できたことにより、今後さらなる実験数を重ねていく予定である。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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