2013 Fiscal Year Research-status Report
大迫コホートを用いた前向き研究による咀嚼機能と食物摂取・栄養状態との関連の検証
Project/Area Number |
25861821
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
三好 慶忠 東北大学, 歯学研究科(研究院), 大学院非常勤講師 (10508948)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 咀嚼機能 / 栄養摂取 |
Research Abstract |
咀嚼機能の低下は、摂取する食品選択の制限、嗜好の変化を惹起し、栄養の質や量の低下させ、低栄養の危険を増加させると考えられている。本研究では、グミゼリーを用いた咀嚼機能測定により客観的に評価される咀嚼能力と身体計測血液生化学データおよび栄養状態・食物摂取状況との関連を疫学的手法を用いて解明することを目的としている。平成25年度は、平成25年10月から平成26年3月までの間に計4回、1回に25名ほど、検診を行った。対象とした岩手県花巻市大迫町在住のADLの自立した一般住民のうち、大迫町保健センターにおいて、研究の内容について十分に説明を行い、研究協力の同意の得られた106名から調査を行った。口腔保健・食習慣・口腔衛生状態に関するアンケート調査と歯科健診(現在歯、欠損歯、咬合支持状態、欠損補綴状況)、歯周検査、パノラマエックス線写真撮影検査および血液生化学的検査、高血圧、動脈硬化、糖代謝異常、認知機能・うつ傾向などについての調査をおこなった。現在、得られた106名分のデータを、これまで得られているデータに追加し、解析を行っている。 さらにグミゼリーを用いた咀嚼機能評価法の検証を行った。本研究で使用するGC社製グルコース濃度測定器、SSK社製グルテストセンサ‐および発色試薬グルコースCIIテストワコーを用い、グミから溶出するグルコース濃度の測定機器・測定方法間での相違を検証、測定の条件を検討した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データの解析は、まだ進められていないが、本年度の大迫町保健センターにおける調査は、予定していた全行程を終えることができ、4回の検診調査により、岩手県大迫町在住の106名の各対象者から、データを収集することができ、ここまでの研究経過はおおむね順調である。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成25年度に引き続き、岩手県花巻市大迫町における調査を実施し、コホートデータベースの蓄積・充実化と解析を行う。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度のデータ収集の時期が、予定よりも遅れた為、データ解析に用いる物品の購入が遅れ、使用額に予定と差異が生じている。 現在、データ解析を開始しており、近々に物品を購入する予定である。大幅な予定の変更は、必要なく、昨年度と同様予定通り、大迫町におけるデータ収集を行い、コホートデータベースの蓄積とデータ統合解析を行う予定である。
|