2016 Fiscal Year Annual Research Report
Mucosal pain in patients with partial removable dental prostheses: risk facotors and impact on masticatory function.
Project/Area Number |
25861826
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
河野 英子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (80451920)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 義歯床下粘膜の痛み / リスクファクター / 患者立脚型アウトカム |
Outline of Annual Research Achievements |
部分床義歯装着者を対象とした横断研究にて,義歯床下粘膜の痛みに関する以下のテーマについて,探索的に検証した.研究の概要を以下に示す. ・テーマ1:義歯床下粘膜の痛みのリスクファクター.以下の変数をそれぞれ結果因子,予測因子として多変量解析(ロジスティック回帰分析)を行い,リスクファクターを検証した.結果因子:義歯床下粘膜の痛みの強さおよび経験頻度.予測因子:患者のdemographic information,状態不安・特性不安,義歯床下の支持組織に関する因子,義歯床下粘膜への加圧に関する因子,義歯に関する因子. ・テーマ2:義歯床下粘膜の痛みと患者立脚型アウトカムの関連.以下の変数をそれぞれ結果因子,予測因子として共分散構造分析(パス解析)を行い,変数間の関連を検証した.結果因子:口腔関連QoL,主観的咀嚼能力(食品摂取アンケート).予測因子:義歯床下粘膜の痛みの強さ,患者のdemographic information,義歯床下の支持組織に関する因子,義歯に関する因子,最大咬合力. 研究成果:義歯床下粘膜の痛みの強さおよび経験頻度には,それぞれ複数の因子が統計的に有意に関連することが示された.このうち,義歯床下の支持組織に関する因子が,痛みのリスクファクターとしての影響度が特に大きいことが示唆された(テーマ1).また,義歯床下粘膜の痛みは,主観的咀嚼能力および口腔関連QoLを低下させるファクターであることが示され,床下粘膜の痛みを取り除くことは咀嚼機能および口腔関連QoLの回復に重要であることが示唆された(テーマ2).
平成28年度(最終年度)においては,テーマ1の論文が国際誌に掲載された.また,テーマ2について学会発表を行った(論文作成中).
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Research Products
(2 results)