2015 Fiscal Year Research-status Report
インプラント支持下顎遊離端義歯の臨床的有用性の検討
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25861839
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
富田 章子 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 特任研究員 (10585342)
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Project Period (FY) |
2014-02-01 – 2018-03-31
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Keywords | インプラント支持 / 遊離端義歯 |
Outline of Annual Research Achievements |
インプラント支持遊離端義歯の臨床研究についての論文を投稿した近年、インプラント支持遊離端義歯による補綴治療が広く行われているがその臨床的な評価は十分に行われていない。そこで今回本研究ではインプラント支持遊離端義歯の長期にわたる臨床的な経過について、口腔内での臨床的評価および患者の主観的評価から明らかにすることを目的とする。遊離端欠損症例に対して、欠損部にインプラントを埋入した上で、可撤性遊離端義歯を装着した、大阪大学歯学部附属病院咀嚼補綴科および協力施設(一般開業医)に通院する患者を対象として診療記録より初診時、リコール時の口腔内検査、インプラントおよび義歯の問題を記録し、そのうち研究期間中にリコールに来院した患者に対してOral Health Impact Profile(OHIP)による患者自身による評価、Visual Analogue Scale(VAS)によるインプラント支持遊離端義歯に対する評価を行った。その結果インプラント支持遊離端義歯を使用することにより支台歯が保護される可能性が示唆され、インプラント支持遊離端義歯による欠損補綴により満足が得られていることが示唆された。今後は症例数を増やすとともに、対照群としてインプラントを使用しない遊離端義歯を装着した患者についても同様の項目で調査し、比較検討を行う予定である。また、インプラント支持遊離端義歯における患者について、すでに調査した患者についても追跡調査を行い、検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
産休、育休取得により研究を行える期間が短くなったため
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Strategy for Future Research Activity |
今後は症例数を増やすとともに、対照群の患者についても同様の項目で調査し、比較検討を行う。また、すでに調査した患者についても追跡調査を行い、検討していく。
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Causes of Carryover |
産休育休を取得し、そのために計画していたようには研究を進めることができなかった。 予定していたよりも学会参加による情報収集は行えず、研究に必要な機材や消耗品を購入することができなかったため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
インプラント支持遊離端義歯に関する情報収集のために必要な学会(日本補綴歯科学会、 口腔インプラント学会等)に参加し知見を広める。 また、研究に必要な機材を整えデータを収集していく。
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