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2014 Fiscal Year Annual Research Report

可撤性義歯への二酸化チタンコーティング法の生体安全性と臨床評価

Research Project

Project/Area Number 25861868
Research InstitutionTokyo Dental College

Principal Investigator

上田 貴之  東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (20366173)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords可撤性義歯 / 高齢者
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、二酸化チタンコーティング法を応用した床用レジンに為害性がないことを調べることを目的とし、口腔粘膜炎症試験、感作性試験および皮内試験を行った。
試料として、義歯床用アクリルレジンでレジンプレートを製作し,研磨紙1000番まで研磨した。試験群はレジンプレート群、プライマーコートレジンプレート群および二酸化チタンコートレジンプレート群とし、比較を行った。口腔粘膜炎症試験、感作性試験および皮内試験はISO10993-10に準拠して行い、実験動物はそれぞれハムスター、モルモットおよびウサギを使用した。評価はそれぞれの炎症状態を肉眼および顕微鏡下に点数化し、コントロールと比較した。肉眼において紅斑と浮腫の程度で0~8点、顕微鏡下において上皮の退行性変化の程度で0~4点の点数を付けた。
3つの安全性試験において、二酸化チタンコーティングを施した床用レジンの評価点数は0または1以下となり、炎症誘発作用が検出されなかった。結果より、二酸化チタンコーティングを施した床用レジンは口腔粘膜に対する炎症性がないだけでなく、感作性もないことが判明した。また、口腔内でコーティング材の溶出が起こったとしても、組織への炎症誘発作用は臨床使用上ないことが証明された。さらに、本法に含まれるプライマーのみをコートした試料でも同様の結果を示したことから、二酸化チタンの吹き付けのむらや剥離があっても皮膚や口腔粘膜への刺激性はないと考えられる。よって、本二酸化チタンコーティングを施した床用レジンは、一般臨床使用できることが示された。
エアブラシを用いたスプレー法による二酸化チタンコーティングを施した床用レジンは、組織為害性や感作性を持たず、口腔粘膜および皮膚に対する安全性を有する。

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Published: 2016-06-01  

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