2013 Fiscal Year Research-status Report
口腔内弱陰圧負荷を応用した睡眠時無呼吸症候群に対する新規的治療
Project/Area Number |
25861877
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Neuropsychiatric Research Institute |
Principal Investigator |
福田 竜弥 公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (90624833)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 睡眠時無呼吸症候群 / 口腔内装置 |
Research Abstract |
本研究の目的は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea Syndrome; OSAS)患者に対し、良好な治療成績とコンプライアンス(患者が治療者の指示通りに治療装置を使用できる割合)の向上に貢献でき、かつ、副作用の少ない治療法を新規に考案し、その有効性を終夜ポリグラフを用いて検証することである。準備段階として、平成25年度に新規装置の基本構造(特に口腔部分の形状と素材)を企業研究者のアドバイスを受けつつ決定し、その妥当性についての基礎的検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
例数はまだ少ないものの、予備実験により装置の構造をほぼ決定することができ、次年度への計画に着手できる見通しがついた。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度の実績を踏まえ、男性OSAS [無呼吸低呼吸指数=Apnea Hypopnea Index(AHI)が30回/時まで] 患者20名を被験者として口腔部分を作製し、その後、処方陰圧レベルを決定する。次にこれらの患者に対し、簡易型無呼吸計測装置を用いて新規装置使用時のOSAS症状および呼吸障害指数(Respiratory Disturbance Index)の改善度を評価する。本装置のコンプライアンス関連因子(舌・顎関節・閉口筋群・歯牙および歯周組織への負荷、疼痛、起床時の違和感等)、自覚的眠気水準や短期的なQOL変化についても装置使用前後における評価を加える。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
装置の基礎的構造の確立に時間がかかったため、被験者のリクルート数が十分でなかった。 準備状況自体は順調と考えられ大きな計画変更はない。次年度は当初の計画通りに、対象被験者数を増やしていく。
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Research Products
(2 results)