2014 Fiscal Year Annual Research Report
メカノバイオロジーに基づいた即時荷重インプラント補綴の最適設計法の確立
Project/Area Number |
25861889
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
江崎 大輔 九州大学, 大学病院, その他 (10608970)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | インプラント / 最適設計 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、前年度に行った有限要素モデルの確立を引き続き行った。前年度に引き続き、骨量が十分にある上顎無歯顎患者の顎骨CT画像のDICOMデータから、汎用有限要素法ソフトウェアMechanical Finder(version6.2,計算力学研究センター,大阪)を用いて有限要素法モデルを作成した.さらに、CADソフト(SLIDWORKS 2011、Dessault Systems, France))を用いて作成したインプラントを5本、4本と本数を変えて配置し、前年度作成した6本でのモデルと比較するとともに、インプラント1本のモデルを作成して、インプラントの長さを10,13,15,17mmの4種類設定し長さのの影響を比較した。また、インプラントと骨との境界条件を即時荷重の場合と待時荷重の2種類設定した。さらに、荷重の負荷方法を上部構造の全面に300N、カンチレバー部に100N、前歯相当部に120Nの3種類設定した。 長さの比較では、待時荷重の場合、どの長さにおいても皮質骨および海綿骨それぞれにおいて最大主応力に長さによる大きな差はながった。即時荷重においては、より長さが長いほど、海綿骨に生じる最大主応力は小さくなった。 本数の影響は、待時荷重の場合には、荷重方法によらず、各インプラントに生じる最大主応力に大きな差は見られなかった。即時荷重の場合には、4本のインプラントの前歯相当部に荷重負荷を行った場合、より大きな最大主応力は見られた。
|