2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25861952
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
田中 宏史 愛媛大学, 医学部附属病院, 医員 (80647371)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 口腔癌 / microRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
生体投与に向け、マウス背部皮下腫瘍モデル用いて動物実験を行った。前年度の研究成果でもっとも細胞増殖抑制効果の高かった、LNA を Gapmerでかつ塩基数を 21 塩基にしデザインした ASO を用いた。マトリゲルと混合させた口腔癌細胞株である GFP-SAS 200 万個をヌードマウス背部皮下に移植し腫瘍形成後に ASO を 10mg/kg で尾静脈から 7 日に 1 度の頻度で全身投与した。投与後 28 日まで経過観察したが対照群と比べて有意な腫瘍増殖抑制効果を認めなかった。さらに投与量を 50mg/kg へ増加させ同様の実験を行った。しかしながら、10mg/kg の際と同じように有意な腫瘍増殖抑制効果は認めなかったが、マウスの体重減少や食欲低下などの副作用も認めなかった。そこで、ASO 投与群と対照群の腫瘍から total RNA を抽出し、miR-361-3p の発現量とその標的遺伝子である OSR2 の発現量を定量化リアルタイム RT-PCR 法にて検討した。10mg/kg 投与群と比較し 50mg/kg 投与群において有意に miR-361-3p の発現は低下し、標的遺伝子である OSR2 の発現量は増加していた。以上のことから、抗腫瘍効果を得るためには ASO の投与量を増やす必要性があることが示唆されたため、今後の研究では投与量をさらに増やし行っていく予定である。 また初代培養細胞における ASO の細胞増殖抑制効果に関しては、口腔癌初代培養細胞における miR-361-3p, 133ab に対する ASO は細胞株と同様に著明な細胞増殖抑制効果を認めた。さらに正常口腔粘膜由来の初代培養細胞に対しては ASO の細胞増殖抑制効果が減弱していることが分かった。
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Research Products
(7 results)