2016 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of incisor inclination changes after orthodontic treatment on facial profiles
Project/Area Number |
25862008
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
谷川 千尋 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (70423142)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 矯正歯科 / 顔 / 予測 |
Outline of Annual Research Achievements |
顔の形(容貌)は自己が社会的に受け入れられているという心理的充足を得る上で強い影響を及ぼし、また、顔の表情は社会生活において感情や思考の伝達を行う上で、非言語コミュニケーションの手段として重要な役割(機能)を果たす。現代の矯正歯科治療においては社会心理学的な立場から顔の軟組織形態を改善することは、重要な治療目標のひとつとみなされている。不正咬合を有する患者の治療計画を立てる場合には、抜歯か非抜歯のいずれが治療方法として適切かを判断したり、カムフラージュ治療(外科治療を伴なわない治療)か外科手術を伴う治療のいずれが治療方法として適切かを判断したりする上で、側貌を分類・評価し,さらに治療予測を行うことは不可欠の作業のひとつである。そこで、本研究の目的は、抜歯を治療方針として矯正歯科治療を行った成人女性患者について、治療前の顔の側貌より、術後の顔の側貌を予測するシステムを開発することを目的とした。研究成果については、以下の発表を行った。すなわち、歯の移動に伴う、顔の形態の変化については、3つのコードに最適分類することが可能であることが明らかとなった。各コードについて予測モデルを構築したところ、中程度以上の精度を有するモデルが開発された。さらに、本研究成果について、三次元の顔の変化の予測に応用可能であることが明らかとなった。今後、本研究成果について、実用化が可能か否かについて検討する予定である。
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Research Products
(3 results)