2014 Fiscal Year Annual Research Report
口腔細菌が関与する小児肥満における病原メカニズムの解析
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25862010
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
仲 周平 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (10589774)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | Streptococcus mutans / 非アルコール性脂肪肝炎 / メタロチオネイン / インターフェロンガンマ / 肝臓培養細胞 / コラーゲン結合タンパク / Protein Antigen / 肝臓 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに、非アルコール性脂肪肝炎マウスモデルを用いた分析において,コラーゲン結合タンパクおよび菌体表層タンパク Protein Antigen(PA)の両方を発現している S. mutans 株を用いた分析を行った。その結果、酸化ストレス発生および炎症誘発に関連あるとされるメタロチオネインやインターフェロンガンマ等のサイトカインの発現の上昇が肝臓で認められた。そこで、肝臓組織の免疫染色を行うと、これらのサイトカインの発現が有意に認められた。さらに、肝臓培養細胞を用いて検討すると、病状を悪化させる S. mutans 菌株は他の菌と比較して細胞への付着率が有意に高いことが明らかとなった。これらのことから、生体に侵入した S. mutans 菌株が肝臓細胞へと付着し、様々な酸化ストレスや炎症誘発に関連あるサイトカインの発現を上昇させることで病状の増悪化を起こしている可能性が考えられた。
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