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2014 Fiscal Year Research-status Report

成長期における咀嚼環境の変化は変形性顎関節症を誘発するか

Research Project

Project/Area Number 25862026
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

藤田 紘一  横浜市立大学, 大学病院, 助教 (30451909)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords変形性顎関節症 / 咀嚼環境 / 成長期 / 顎関節機械受容器 / 開口反射
Outline of Annual Research Achievements

変形性関節症(OA)は、本邦において非常に頻度の高い多因子性疾患であるにもかかわらず、その発症機序に関して未だ不明な部分が多くなっている。本研究では「成長期における咀嚼環境変化と変形性顎関節症の関連性を解明する」ことを目的とし、幼少期からの軟食化やそれに伴う咀嚼筋力低下といった社会的問題にも焦点を当てることとする。種々の咀嚼環境条件の変化に対する生体の適応状態について、電気生理学的手法を用いて解明する点が本研究の独創的な部分である。その研究結果は歯科領域のみならず、超高齢化社会も迎えた日本において非常にフィードバック性の高いものであると考えられる。
当該年度においては3,5,7,9,11,13週齢などのラットを用いて予備実験・本実験を行った。付与する咀嚼条件については、腹腔内麻酔下にて咬筋切除を施す咬筋切除群に加え、咬合高径を増加させる咬合高径増加群を作製した。顎関節機械受容器応答特性の記録は予定した通り、脳頭蓋マップ参照下にタングステン電極を三叉神経節に刺入することにより行い、顎関節機械受容器由来の単一ユニット活動の記録を試みた。また低閾値機械受容器や高域値侵害受容器によって誘発される三叉神経反射である開口反射についても記録を試みた。この反射は咀嚼中の顎運動について重要な役割を担っており、当教室において成長期の軟食摂取下における継時的変化やその適応に関して考察を行っていることから実験計画に追加することとした。現在、各週齢におけるデータ採得を継続している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

連携研究機関である東京医科歯科大学動物実験施設の改修に伴い、実験計画に遅れを生じていたものの、施設本稼働に伴い実験進行度合いは順調に推移しているものと判断される。

Strategy for Future Research Activity

引き続き研究計画に沿って実験を行う。
顎関節機械受容器由来の単一ユニット活動記録に加え、開口反射についても記録を試みている。

Causes of Carryover

東京医科歯科大学動物実験施設改装に伴い、昨年度実験を計画通り進行することができなかったため。研究計画自体を1年間延長する申請を行った。

Expenditure Plan for Carryover Budget

研究計画を1年間延長申請し、実験を行う予定となっている。

URL: 

Published: 2016-06-01  

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