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2014 Fiscal Year Research-status Report

舌苔付着のメカニズムの解明~臨床応用可能な舌苔評価方法の確立~

Research Project

Project/Area Number 25862073
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

古川 清香  東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (50527322)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords舌苔 / 口臭 / 舌乳頭 / RGB
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、舌苔画像を用いた新たな舌苔付着の評価方法を確立し、舌苔付着のメカニズムを明らかにすることである。平成26年度は、①デジタルカメラで撮影した舌苔付着拡大像による舌苔付着方法の構築、②舌苔付着と口臭との関連についての研究、③舌苔付着の日内変動の研究を行った。
①デジタルカメラで撮影した舌苔付着拡大像による舌苔付着方法の構築:昨年度は撮影条件の決定および基礎資料の収集を行い、今年度は写真の観察を行った。その結果、デジタルカメラの舌苔付着拡大像を用いることは、直接視診で観察するよりも、舌苔の観察は容易であると考えられる一方、画像を拡大することにより、角化している舌乳頭を舌苔と誤って評価する傾向がみられた。また、既存の舌苔の観察方法の1つであるデジタル画像のRGBを用いる方法について検討を行った。舌苔画像のRGB値の測定は可能であったが、色調評価の指定範囲が狭いこと、光の反射等が与える影響、また色調評価が実際の舌苔付着と一致しているのか等、評価法に用いるには課題があることが判明した。
②舌苔の付着と口臭との関連についての研究:ミャンマーにて、成人30名を対象に口臭と舌苔との関連についての臨床試験を行った。また、マレーシア大学の歯学部学生177名および埼玉県の高校生665名のデータを基に舌苔の付着と口臭との関連について解析を行った。解析結果は学会において発表を行った。ミャンマーの臨床試験の結果は論文として専門雑誌に掲載された。マレーシアの歯学部学生の結果は論文化し専門雑誌にアクセプトされた。埼玉県の高校生の結果は、論文化し専門雑誌に投稿中である。
③舌苔付着の日内変動に関する研究:舌苔付着の日内変動の研究を、4名のボランティアを対象に行った。その結果を現在解析中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

申請時には平成25年度にデジタルカメラ撮影による舌苔付着拡大像の評価方法を確立し、平成26年度より評価方法を用いて、画像による舌苔付着と口臭との関連や、舌苔付着のメカニズムに関する研究を実施する予定であった。
今年度は、平成25年度に引き続きデジタルカメラ撮影によるの舌苔付着拡大像を用いた評価方法のためのデジタル画像の観察と、分析に向けてボランティアを募って舌苔の付着と口臭についての研究を実施した。評価方法の確立が遅れており、平成27年度も引き続きその評価方法の確立を継続し、それを経て、舌苔付着と口臭の関連や、舌苔付着のメカニズムに関する研究を行う予定である。

Strategy for Future Research Activity

本研究は、デジタルカメラ撮影による舌苔付着状況の拡大像の評価方法の確立と、舌苔付着のメカニズムを明らかにすることが目的である。今後の研究の推進方策を以下に示す。
①デジタルカメラ撮影による舌苔付着評価方法の確立:今年度に引き続き、画像の観察から、評価方法を確立する。角化した舌乳頭と舌苔を見分ける指標の作成にむけ、舌ケア前後での舌苔付着の画像での観察を追加し、専門家と協議の上指標を設定する。
②デジタルカメラ撮影による舌苔付着の日内変動の観察と口臭との関連:口臭には日内変動がある。舌苔も日内変動があると考えられるが、実際に観察を行った報告はなされていない。そこで、開発した舌苔の画像での評価を用い、ボランティを募って行った舌苔の日内変動と口臭(官能検査、ガスクロマトグラフィー、ブレストロン)との関連、また舌苔の日内変動に関連する因子の探索を行う。関連する因子としては唾液量、粘度および唾液中の口腔内細菌等を考えている。

Causes of Carryover

本年度10名前後のボランティアを予定していたが、ボランティアが4名しか集まらず、人件費・謝金が予定額より少なくなった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

舌苔の日内変動の研究で得たデータの分析を行うための資料および消耗品に使用する計画である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2015 2014

All Journal Article (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results,  Acknowledgement Compliant: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] Effectiveness of three oral hygiene regimens on oral malodor reduction: a randomized clinical trial2015

    • Author(s)
      Ei Ei Aung, Masayuki Ueno, Takashi Zaitsu, Sayaka Furukawa, Yoko Kawaguchi
    • Journal Title

      Trials

      Volume: 16 Pages: 31

    • DOI

      10.1186/s13063-015-0549-9

    • Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
  • [Presentation] Effects of Oral Hygiene Regimens on Oral Malodor Reduction2014

    • Author(s)
      Ei Ei Aung, Sayaka Furukawa, Masayuki Ueno, Yoko Kawaguchi
    • Organizer
      第63回日本口腔衛生学会・総会
    • Place of Presentation
      熊本市、熊本県
    • Year and Date
      2014-05-29 – 2014-05-29
  • [Presentation] Self-perceived and Clinical Oral Malodor Status among Dental Students in Malaysia2014

    • Author(s)
      Haslina Rani, Sayaka Furukawa, Masayuki Ueno, Yoko Kawaguchi
    • Organizer
      第63回日本口腔衛生学会・総会
    • Place of Presentation
      熊本市、熊本県
    • Year and Date
      2014-05-29 – 2014-05-29

URL: 

Published: 2016-06-01  

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