2013 Fiscal Year Research-status Report
女性歯科医師のキャリア形成やライフプランに影響を与える要因の検討
Project/Area Number |
25862081
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
桑山 香織 岡山大学, 大学病院, 医員 (90644899)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 女性歯科医師 / アンケート / キャリア形成 / ライフプラン |
Research Abstract |
女性医師のキャリア形成では多種の取組みが行われているが,女性歯科医師に関してはほとんどない。近年,大学歯学部,歯科大学では女性学生は増加しており,今後は女性歯科医師が我が国の歯科医療の大きな担い手になることは間違いないが,女性歯科医師が歯科医師としての勤務の継続にはさまざまな問題・障害があろう。本研究の目的は,岡山大学病院で臨床研修を行った女性歯科医師を対象として,電子ポートフォリオに記載したテキストデータやアンケートをもとに量的および質的な調査・分析を行うことで,女性歯科医師のキャリア形成やライフプランに影響を与える要因を検討することである。当初、研究計画通りH18年度からH24年度の7年間に岡山大学病院で臨床研修を行った女性歯科医師に対して,アンケート調査を行った。アンケート実施に際し、岡山大学疫学研究倫理審査委員会に承認を得た。アンケートは,理想の歯科医師像の質的分析の結果を考慮しながら,基本属性(年齢,研修修了年度,家族構成,等)。 歯科医師の経歴に関する項目(研修修了後の職歴,認定医・専門医等の有無,等)。 ライフプラン(歯科医師としての将来設計)に関する項目。 性別による不利益の有無に関する項目。仕事を継続・再開する際の環境整備に関する項目。現時点での理想の歯科医師像(自由記載)に関する質問項目を作成し,プリコード回答法,段階評価,自由回答法を用いて行った。アンケート結果は,Microsoft Excel(Microsoft)に保存している。今後は,本研究の結果を踏まえて,いかに女性歯科医師が働きやすいようにサポートを行い,環境を整備していくかを,大学や地域歯科医師会レベルで模索していく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初、研究計画通りH18年度からH24年度の7年間に岡山大学病院で臨床研修を行った女性歯科医師に郵送によるアンケート依頼を行い、インターネットを利用した回答を得た。アンケート結果はデータ保存しており、アンケート結果の次年度の質的、量的分析が可能となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
1.アンケート結果の質的および量的分析 データを量的および質的分析を行う。具体的には,基本属性や歯科医師としての経歴,性別による不利益等の結果に関しては,クロス集計表やグラフによる単純集計を行い全体像を把握する。ぞれぞれの集団の比率の差や相関性に関しては,カイ二乗検定や相関分析等を用いて初期分析を行う。初期分析の結果を踏まえて,ロジスティック回帰分析を行い,ライフプランや仕事の継続に関する項目に影響を与える因子のオッズ比を求める。 テキストデータである現時点での理想の歯科医師像は,テキストマイニングソフトを用いて質的分析を行い,H25年度の臨床研修開始時に入力した理想の歯科医師像に対して行った質的分析の結果と比較する。 2.女性歯科医師のライフスタイルに影響を与える因子の検討 女性歯科医師のキャリア形成やライフスタイルに影響を与える因子を検討する
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
H25年度は, 予定よりも物品等が安く購入でき、パソコンは代用品で対応することができたため。 分析を行うH26年度は, 代用品では容量等の問題から継続使用困難のため, 早急に購入し, 分析等を行う予定である。
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