2014 Fiscal Year Research-status Report
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25862082
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山中 玲子 岡山大学, 大学病院, 助教 (00379760)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 社会系歯学 / 周術期 / 周術期口腔機能管理 / チーム医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、効果的な周術期口腔機能管理を行うため、肺や食道など部位の異なる癌患者の口腔内の特徴を明らかにし、周術期において予知性を持って効率的に歯科介入を行う戦略を検討するものである。 具体的な目的は、周術期口腔機能管理を行った患者において、①全身状態、口腔内の状態、生活習慣等を記録し、データベース化すること、②医科疾患で異なるであろう口腔内の状態の特徴を明らかにし、各部位の癌患者に対して、特に行うべき歯科治療やその効果について検討すること、③予知性を持って歯科治療を行い、口腔機能管理の効果を検討すること、である。 平成25年度は、肺癌患者と食道癌患者のデータベースの作成、データの解析を行った。特に、食道癌患者の口腔内の状態、癌治療、歯科治療、術後の経過を深く掘り下げ検討した。その結果、食道癌患者では、術後の回復を促進するため、義歯等を早期に作製し咬合・咀嚼機能を改善することによって経口栄養摂取を可能にすることが重要であることが分かってきた。これらの結果は症例報告として発表した。 また、頭頸部がん患者に口腔ケアを行った2症例についても症例報告を行った。 平成26年度は、食道癌患者の口腔内の状態と手術後の予後予測因子との関連について検討を行った。口腔内の状態が不良であると手術後の予後も不良となる可能性が示された。また、肺癌、食道癌に加えて、乳癌、脳腫瘍、婦人科系癌(子宮体・頸癌、卵巣癌など)など、部位を増やして口腔内の状態の検討を行った。やはり癌の部位によって、好発年齢、性差などの違いもあるため、口腔内の状態にも特徴があることが分かってきた。これらの内容は、国内外の学会で発表し、今後も発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
肺癌、食道癌、子宮・卵巣癌、乳癌、脳腫瘍など、様々な癌に罹患している患者の口腔内の特徴をある程度明らかにすることができた。特に、食道癌の患者の術後回復の促進には、補綴治療の必要性を明らかにすることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、さらにこれまでに得られたデータの解析を進める。また、効果的な介入方法について検討し、学会発表、論文発表を行う。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] Immunonutritional Prognostic Factor and Oral Status in Esophageal Cancer Patients2015
Author(s)
R. Yamanaka, M. Inoue-Minakuchi, Y. Soga, A. Yokoi, M. Shimura, H. Kosaki, M. Muro, K. Nawachi, M. Morita, T. Kuboki, S. Iida
Organizer
IADR General Session & Exhibition
Place of Presentation
アメリカ、ボストン
Year and Date
2015-03-11 – 2015-03-14
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[Presentation] 食道癌を発症したポストポリオ症候群患者に対して多職種・多施設が口腔ケアを行った一症例2014
Author(s)
高橋 桂子, 住吉 由季子, 高橋 明子, 三宅 香里, 志茂 加代子, 三浦 留美, 上田 明広, 太田 圭二, 仲野 友人, 宮崎 文伸, 竹内 哲男, 山中 玲子
Organizer
第8回日本歯科衛生学会
Place of Presentation
埼玉
Year and Date
2014-09-13 – 2014-09-15
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[Presentation] 食道癌手術における歯科の役割2014
Author(s)
山中 玲子, 曽我 賢彦, 前田 直見, 大原 利章, 田辺 俊介, 野間 和広, 白川 靖博, 森松 博史, 藤原 俊義
Organizer
第68回日本食道学会学術集会
Place of Presentation
東京
Year and Date
2014-07-03 – 2014-07-04
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