2014 Fiscal Year Research-status Report
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25862106
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
村松 妙子 浜松医科大学, 医学部, 助教 (90402255)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 看護教育 / 看護倫理 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、医療の高度化や患者意識の高まりなどから看護教育における倫理観の育成の重要性がいわれている。倫理的な行動の基盤として倫理的感受性について広く関心がもたれ、看護師の倫理的感受性を測定するための測定用具が求められている。先行研究では、1994年にLuetzenらによりスウェーデンの精神科の看護師を対象に開発された35項目からなるMoral Sensitivity Test(MST)、改訂版である、ヘルスケア実践領域での使用に耐えうるmoral sensitivityの概念の確立と質問項目の整理を行いRevised Moral Sensitivity Questionnaire(rMSQ)を発表した。しかし看護学生を対象とした倫理的感受性の測定用具はみられず、倫理的感受性は経験年数や教育、体験によって影響されるため、臨床の看護師を対象とした質問紙では、初学者である看護学生の倫理的感受性を正確に測定することは難しい。そこで、本研究では看護学生の倫理的感受性を測定する尺度を開発することで学生の倫理教育の示唆を得ることを目的とする。 25年度は学生を対象にした質的調査から、尺度項目の抽出を行う。 26年度は質的研究から得た尺度項目の妥当性を検証するために1次調査と尺度項目の修正を行う 27年度は修正した質問紙による2次調査を行い、尺度の信頼性、妥当性を検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定では、一次調査から得られたデータから質問項目の内容的妥当性の検討と質問紙項目の修正を行い、2次調査を実施する予定であったが、一次調査の結果、おもわしい結果が得られず、尺度の構成項目について再検討することにしたため。 新たな尺度項目については項目の内容妥当性を担保するため、看護倫理の専門家による検討と、学生によるプレテストを実施し、新たな質問紙を作成した。
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Strategy for Future Research Activity |
修正した質問紙を用いた調査を看護系大学学生に対しテ実施し、信頼性の検討を実施する。また得られた成果から倫理的感受性に関する要因を抽出し看護学生の倫理的感受性向上に向けた教育プログラムの検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
2次調査を実施する予定であったが、1次調査の結果、尺度項目を再検討することになったため26年度に実施予定であった2次調査が27年度に繰り越しになったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2次質問紙調査費(印刷、郵送費、謝礼、データ入力等) 学会発表、論文作成費用として使用予定
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