2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development for Ethical Awareness Questioner for nursing student in Japan
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25862106
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
村松 妙子 浜松医科大学, 医学部, 助教 (90402255)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 看護教育 / 看護倫理 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年医療の高度化や複雑化、患者の権利意識の高まりから、看護師は臨床現場では倫理的問題に日常的に遭遇している。そのため看護師は高い倫理的実践能力が求められており、看護学生においても倫理的能力の育成が求められている。倫理的行動の基盤として、その場の倫理的問題に気付く能力である倫理的感受性について注目されている。看護師の道徳的感受性を測定する尺度については1994年にLuetzentらによって開発されたmoral sensitivity test(MST)やその改訂版であるRevised Moral sensitivity Questionnere(rMSQ)が発表され、中村や前田によって日本語版の尺度が発表されている。しかし、学生向けの道徳的感受性を測定する尺度はみられないため、初学者である学生の倫理的感受性を測定する尺度を開発すること、また看護倫理教育に対する示唆を得る目的で本研究を行った。 先行研究の文献検討および質的研究から47項目の学生の倫理的気づき尺度を作成した。 天井効果、フロア効果および、項目間相関を確認後、探索的因子分解を行った。 その結果第1因子患者の意思決定と医療安全」第2因子「資源の公正な分配とケアの質」第3因子「患者情報の保護への配慮」が抽出された。第1因子および第3因子は1年生、2年生の低学年に比べ3,4年生が高く、学年による有意差がみられた。特に第3因子は学年が上がるにつれ高くなつ傾向がみられた。本尺度のクロンバックα係数が全体では0.82(0.77-0.81)であり、使用に耐えうる十分な信頼性が得られていると考えられる。 本研究の対象者は4年制看護大学の学生であり、今後は看護学生の半数をしめる専門学校の看護を対象に尺度の妥当性・信頼性を検討していく必要がある。
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Research Products
(2 results)