2015 Fiscal Year Annual Research Report
看護技術とフィジカルアセスメントに関するシナリオトレーニングシステムの開発
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25862108
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
八木 街子 (佐伯街子) 北里大学, 看護学部, 助教 (60610756)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | シミュレーション / eラーニング / 動機づけ / フィジカルアセスメント / 情報収集 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、看護学生および看護師の臨床現場での自信と実践能力の向上を目指し、国家試験および臨床事例をもとに作成したシナリオを用いて、医学教育用シミュレーター(以下、シミュレーター)を利用して、看護技術の習得やフィジカルアセスメント能力を獲得することを目的とするものである。またいつでもどこでも学習ができるように、eラーニングを用いた学習とも連動させるシステムを開発するものである。 平成25年度は、シミュレーターを用いたシナリオトレーニングと紙面患者によるシナリオトレーニングの設計と試用を実施した。トレーニングの内容は、患者からの情報収集やフィジカルアセスメントとした。シミュレーター群と紙面患者群の学習効果を比較した結果、有意な差はなかった。しかし、動機づけ指標に関しては一部の内容においてシミュレーター群のほうが有意に高い結果となった。 同時に、Learning Management systemであるMoodleを用いたeラーニングでのシミュレーショントレーニングシステムを作成し、その効果を評価した。看護学生24名に対し、事前学習としてeラーニングを実施した後、eラーニングと同じ内容のシミュレーションを実施した結果、シミュレーションの経験がない学習者でも、学習目標に到達することができ、また、今後の実習に対する動機づけ指標が向上した。また、学習者がeラーニングに求める内容(可視性の向上、操作性の向上、コンテンツの種類の増加など)も明らかになった。このeラーニングはアプリとしても運用することとなった。
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