2015 Fiscal Year Research-status Report
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25862112
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
野村 晴香 高知大学, 医学部附属病院, 看護師 (50437711)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 便秘緩和 / 便臭緩和 / 施設入所高齢者 / 便秘患者のQOL / 乳酸菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度の本研究の目的は、便秘が日常生活に与える影響および便秘症状改善に伴う満足度を測定する尺度を用いて、乳酸菌を用いた食事療法の導入により便秘および便臭改善を評価することである。食事療法の摂取方法は、乳酸菌であるタブレット1袋3錠または乳酸菌飲料1本を食後に摂取し4週間継続する方法である。 便秘改善の評価方法は、排便回数や性状、下剤の使用状況、便秘に付随する症状(腹満感、残便感、肛門痛)について1週間毎に摂取前および摂取期間で比較した。便臭改善の評価方法は、対象者および介護者による官能試験、検知管式気体測定器による便中のNH3・メチルメルカプタン・硫化水素の濃度を測定し、1週間毎に摂取前および摂取期間中で比較した。 平成27年度の研究成果 1.乳酸菌飲料を用いた食事療法を成人女性および入院患者に対して導入した。成人女性はプレテストが目的であり、25名を対象に実施した。入院患者は、回復期リハビリ病院および医療療養型病院の2施設で導入し、合計56名を対象に実施した。食事療法の効果は、便秘について便の軟化傾向および排泄のしやすさなど改善傾向がみられた。便臭については、官能試験で改善がみられた。 2.成人女性および入院患者を対象にした乳酸菌を用いた食事療法導入の結果を論文作成中であり、学会発表および投稿に向けて準備をしている。 なお、平成27年7月末から平成28年9月まで産休育休により研究が中断となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
施設入所高齢者について、対象者数が少なかった点については、対象施設を1施設追加して、対象者数の増加に努めた。 7月から研究者が産休育休となったため、学会発表や論文投稿が中断している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、育休終了後の9月より研究再開となるため、論文投稿および学会発表を行う。
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Causes of Carryover |
産休及び育休により、平成27年7月から平成28年9月まで研究が中断されているため、平成28年度まで研究実施期間を延長している。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
論文作成および投稿料、学会発表などで使用する予定である。
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