2016 Fiscal Year Annual Research Report
Constipation satisfaction and its evalution measurement of effect on QOL
Project/Area Number |
25862112
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
野村 晴香 高知大学, 医学部附属病院, 看護師 (50437711)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 便秘 / 便臭 / グルカン / プロバイオティックス / 評価尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度の目標は、プロバイオティックスタブレットを健康な成人女性を対象に投与し、便秘緩和と便臭軽減を検討することであった。 投与方法は、健康な女性17名を対象にプロバイオテックスタブレット3粒入り1袋を1日1回投与した。便秘評価は、日々の排便状況の記載と日本語版便秘評価尺度(以下CAS)を用いた。便臭評価は、便の臭気成分濃度の測定および自己評価による官能試験を用いて評価した。便の臭気成分濃度の測定方法は、対象者よりビニールに密閉された状態で便を提供してもらい、気体検知管(GASTEC)を使用して便の臭気成分であるメチルメルカプタンおよび硫化水素を測定した。分析方法は、記述統計などを用いて投与前、投与7日目および投与14日目についてどのように改善されるのか検討した。 便秘の結果、CASの合計点の平均は、投与前5点から投与7日目3.46点、14日目3.36点と減少し、CASおよび日々の排便状況では、「排便回数」「便の量」「排便時の臭い」の項目で点数の減少がみられたことにより便秘に付随する症状を和らげることが示唆された。便臭の結果、官能試験より便臭が軽減する可能性が期待された対象者は7名であった。 以上の成果を、第30回日本看護研究学会中国・四国地方会にて発表し、また、看護・保健科学研究誌(第17巻第1号)に論文として掲載された。また、(株)ソフィ、(株)高南メディカルとの共同研究によりβ‐グルカンを用いた便秘緩和に付随する低栄養改善組成物に関する研究を行い、その結果を特許として出願し、その申請が認められた。(出願番号:特願2011-003371、発明の名称:低栄養状態改善組成物)
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