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2013 Fiscal Year Research-status Report

高齢者と家族がコミュニケーションツールとして協働作成できる新たな事前指示書の開発

Research Project

Project/Area Number 25862130
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionKawasaki University of Medical Welfare

Principal Investigator

服鳥 景子  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (10335755)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords事前指示 / 高齢者と家族 / クオリティオブライフ
Research Abstract

本研究は、わが国において進む高齢化と家族役割の変化に着目し、高齢者と家族が終末期医療について話し合うためのコミュニケーションツールとして協働作成することにより、お互いに安心し満足できる事前指示書を開発するという、新たな視点に基づいた研究である。高齢者とその家族のニーズに焦点を当てた事前指示書を開発することは、高齢者の終末期のQOLの向上、家族の精神的安寧、倫理基準の順守、医療過誤・訴訟の減少につながると考える。よって、わが国の近年の家族機能の変化をふまえた、新たなスタイルの事前指示書の開発が必要である。
本研究では、1.一般高齢者が入手可能な事前指示書の比較調査、2.高齢者と家族のフォーカスグループから、3.現代の高齢者および家族ニーズに応える新たな事前指示書を開発することを目的としている。
平成25年度は、「1.一般高齢者が入手可能な事前指示書の比較調査」のため、次の3つの基準で事前指示書を入手し項目分析を行った。(1)一般向けに公開されていること、(2)一般高齢者が販売店や電話注文で取り寄せ可能であること、(3)家庭で記載できるものであること。対象となった事前指示書は、計30種類となった。
これまで明らかになったことは次の通りである。(1)相続、葬儀、墓に関する話題はすべての事前指示書に最も重要なテーマとして取り扱われており、関心が高いテーマであると共に、高齢者を対象にした事前指示書に必要不可欠な要素である、(2)事前指示書記入者の過去から現在までの半世を振り返り、これまでの生を熟考する内容となっているものが大半である、(3)半生を振り返ることで将来を見据えたこれからの生き方を前向きに捉える内容である、(4)すべて個人の意見を記入する場となっており、家族の意見を記入する欄などは皆無であり、家族と話し合いを促す材料とはなっていない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

事前指示書の比較調査に対し、項目分析の視点を議論する際に、生と死およびわが国における高齢者と家族の関係についての概念分析に対し、計画より時間がかかったため。また、本研究開始のための倫理申請に時間を要しているため。

Strategy for Future Research Activity

平成26年度は、高齢者と家族が事前指示書に求める内容についてフォーカスグループ調査を実施し、これまで明らかになっていない事前指示書へのニーズを、高齢者と家族それぞれの視点から調査する。その後、高齢者と家族がコミュニケ―ションツールとして用い、協働作成できる新たな事前指示書を作成する計画である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

一般高齢者が入手可能な事前指示書の比較調査のため、調査前に予定していた事前指示書の購入冊数に満たない数が比較調査対象となったため、残金が発生した。
平成25年度の残金と合わせた平成26年度助成金使用計画は次の通りである。高齢者と家族が事前指示書に求める内容についてのフォーカスグループ調査を実施するために、フォーカスグループ対象者募集のための通信品費、複写費、文具類が必要である。フォーカスグループの実施に際し、会場使用料、研究協力施設および参加者への謝礼品、フォーカスグループ開催ための旅費が必要である。データ分析にはテキストマイニングを実施するため、ソフトウエア(IBMSPSSTextAnalysisforSurveys教育用)が必要である。一般に対する研究成果発表のため、事前指示書記入説明会を開催する予定である。よって、会場までの旅費、会場使用料、学会参加費および年会費、論文別刷り費用が必要である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2013

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 高齢者と家族が考える終末期意思決定と家族機能の関連について:高齢者の事前指示書普及研究から2013

    • Author(s)
      服鳥 景子
    • Organizer
      日本家族看護学会第20回学術集会
    • Place of Presentation
      静岡県立大学
    • Year and Date
      20130831-20130901
  • [Presentation] Do adult kids know enough about their parents’ wishes for end-of-life?2013

    • Author(s)
      Hattori, Keiko
    • Organizer
      Sigma Theta Tau International’s 24th International Nursing Research Congress
    • Place of Presentation
      Hilton Prague, プラハ チェコ共和国
    • Year and Date
      20130722-20130726

URL: 

Published: 2015-05-28  

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