2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of daily living exercise program for prevention of relapse of patients with mild cerebral infarction
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25862145
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
佐藤 美紀子 島根大学, 医学部, 助教 (20457188)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 軽症脳梗塞患者 / 再発予防 / 身体活動量 / 運動習慣ニーズ / 継時的変化 / セルフモニタリング / 外来看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
軽症脳梗塞患者の再発予防に向けた日常生活運動プログラムの開発を目的として下記の調査を行った。 第一段階の調査は、軽症脳梗塞患者の退院時、3か月後、1年後の身体活動量と運動習慣ニーズの継時的推移を明らかにすることを目的とし、19名の追跡調査を行った。その結果、3時点の身体活動量には有意差は認められなかったが、中央値は、1年後に低下する傾向が見られた。個々の測定値の推移は、3か月後に増加して1年後に低下するパターンと、3か月後から1年後にかけて増加するパターンが見出された。運動習慣獲得へ向けて動機づけられている3か月間に重点的な支援を行い、意欲が低下しやすい1年後までに習慣化できるような「継続支援の必要性」が示された。また、身体活動量等についての「セルフモニタリングの必要性」が示された。運動習慣ニーズは、発症後の時期によって変化し、不安が強い退院時には情緒的支援ニーズが高く、行動化に向けて動機づけられている3か月後は具体的な情報ニーズが高く、1年後は行動の習慣化に向けて、定点的な支援に加えて、日常的な生活環境調整や人的ネットワークの構築が求められた。また、発症後の時期を問わず、運動習慣獲得のためには、人との関わりが求められた。 この結果を踏まえて、第二段階の調査は、軽症脳梗塞患者5名を対象に、退院時、1か月・3か月・6か月・1年後にセルフモニタリング法を用いた外来看護介入を行い、介入効果を明らかにすることを目的とした。5名共に介入前は「非効果的健康管理」と診断された。介入効果として、「セルフモニタリングの継続」、「身体活動量の維持」に加えて、「食習慣の改善」等のセルフマネジメントの向上効果が得られた。セルフマネジメントの向上により、再発予防効果が期待できる。 軽症脳梗塞患者の日常生活運動プログラムにおいては、セルフモニタリング法を用いた外来看護介入の有効性が示された。
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Research Products
(1 results)