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2015 Fiscal Year Research-status Report

NPPVを行っている慢性呼吸不全患者への再入院予防支援モデルの検証

Research Project

Project/Area Number 25862152
Research InstitutionMiyagi University

Principal Investigator

霜山 真  宮城大学, 看護学部, 助教 (00626559)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2017-03-31
Keywords慢性呼吸不全 / NPPV / 再入院予防 / セルフケア
Outline of Annual Research Achievements

2015年度は非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)中の慢性呼吸不全患者に対してインタビュー調査を行い、再入院予防のための患者支援モデルの構築を行った。対象は主に呼吸器疾患患者で慢性呼吸不全状態にあり、NPPVを使用しながら在宅療養をされている者であった。インタビューは30分から1時間程度で行われ、NPPV導入後に状態悪化防止のためにどのように生活し、セルフケア行動を行っているのか、急性増悪後の再入院はどのような経験であったかについて対象からデータを収集した。対象の平均年齢は81.8±10.7歳、平均NPPV継続年数は5.1±3.9年であった。セルフケア行動に至る認識の中には社会資源の活用が含まれていた。対象は疾患の特性上、高齢化が著しい状況にあったが、NPPVを継続するために自らで様々なセルフケアを行わなくてはならない。再入院予防のためにはセルフケア行動の継続は欠かすことのできない要因である。本研究により、セルフケア行動に至るまでには様々な社会的支援を受け、得られた知識や技術を活用していることが明らかとなった。支援内容として、対象本人の急性増悪を減少させ、身体状態の安定化を図るとともに、患者を取り巻く家族と多職種の連携を強めることがセルフケア行動を支えることが要因になり得ると考えられる。今後の研究の展開については対象のサンプリングを効果的に行うように研究フィールドの確保を行いながら、再入院予防のための患者支援モデルの構築を継続していくこととする。また、患者支援モデルの構築を図るとともに呼吸器科医師の協力のもとで呼吸器看護師や理学療法士など病院内の多職種において検証を行っていくこととする。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

予定していた研究フィールドにおける対象の減少により、研究フィールドの新規開拓を行なったため、これまでの研究計画に遅延が生じている。データ収集における遅延は生じたが、フィールド開拓により理論的サンプリングが可能となっており、より豊富なデータ収集が可能となった。そのため、再入院予防のための患者支援モデルの内容についても、多側面から検討を行い、より妥当性を持った内容で構成されることとなる。また、新たな研究協力者を確保し、今後の支援モデルの検証における推進が期待される。

Strategy for Future Research Activity

新たな研究フィールドの開拓とともに新たに研究協力者の協力を依頼することで、今後のデータ収集および患者支援モデル構築への推進につながると考えられる。また、病院側の研究協力者と連絡をとり、今後の検証が行えるように調整を行っていく。

Causes of Carryover

予定していた対象の確保に時間がかかり、計画に遅延が生じ、患者支援モデルの構築に遅延が生じている。そのため、構築のために予定していた経費が消費できずに次年度繰り越しが生じてしまったと考えられる。今後、使用計画を検討し直し、適切な消費に努めていくこととする。

Expenditure Plan for Carryover Budget

予算の次年度使用計画としては、NPPVを行っている慢性呼吸不全患者への再入院予防支援モデルの構築のために、患者支援システムの開発経費として考えている。患者支援システムには遠隔看護の導入を予定しており、開発経費および検証時の移動費、データ収集時の移動費として考えている。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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