2014 Fiscal Year Research-status Report
手術看護実習プログラム構築に向けた基礎的研究―手術看護認定看護師の視点から―
Project/Area Number |
25862166
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
水谷 郷美 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (40621727)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 手術看護 / 看護基礎教育 / 手術室実習 / Text Mining |
Outline of Annual Research Achievements |
2年目となる平成26年度は手術室実習プログラムのモデル基盤を作成するため、国内外の手術看護文献を用いレビューを継続して行なった。 前年度からの国外文献の動向に関しては、海外において手術看護教育に関する文献を最も多く発信しているアメリカを始めカナダ、イギリスなどは看護基礎教育において手術室実習を行っておらず、日本の看護基礎教育に合わせた独自の実習プログラムの作成が必要であることが明らかになった。この結果は第28回日本手術看護学会学術集会および、日本手術看護学会誌10巻2号で論文(資料)として発表している。 また国内における手術看護教育では、医中誌を検索された1248件の手術看護教育に関する文献をText Mining分析により動向を概観し、うち37件の手術看護基礎教育に関する原著論文を内容分類した。その結果、手術看護教育は、文献の発表が活性化し始め10年と発達段階である分野であり、その中に属する手術看護基礎教育に関する研究では、学生を対象として学びや心理を明らかにすることを目的とした研究が多く行われており、実習指導法やエビデンスレベルの高い研究が不十分であることが明らかになった。なおこの結果に関しても日本手術看護学会誌へ論文(総説)を投稿し、掲載予定となっている。 以上の国内外の文献動向を参考に、調査方法とインタビューガイドに関する研究計画の再調整を行い、所属施設の倫理審査へ提出した段階である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定より教育に関する業務が増加したことに加え、国内外の先行研究の概観に時間を要した状態である。しかし、国内において手術看護教育に関する国内外の文献動向を明らかにした文献はなく、またこれらを明らかにすることで、研究計画がより実効的となった。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、10名の手術看護認定看護師にインタビュー調査を行い、text Miningを用いた分析により語りを質的・量的に分析し、その結果から実習プログラムのモデルを構築する予定である。
|
Causes of Carryover |
平成26年度の研究計画に対して実施が遅れてしまっているため、調査や打ち合わせなどに予定していた旅費を使用しなかった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度は調査が開始となるため、調査費用に加え、打ち合わせや学会参加および発表のための旅費が必要となる予定である。また、分析に用いるText Mining 分析ソフトの更新のための費用がかかる予定である。
|