2014 Fiscal Year Research-status Report
きょうだいが病気や障害をもち入院する子どもへの影響と支援
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25862189
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
新家 一輝 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90547564)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | きょうだい支援のあり方 / きょうだいの人格的成長 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題番号2279220「病気や障害をもち入院する子どものきょうだいへの影響と支援(2010年度~2012年度採択若手研究(B))の実績として開始した「入院する子どものきょうだいを対象としたワークショップ」について、引き続き定期開催を重ね(2回/年)、現在までに10回開催した。ワークショップでは、きょうだい・ご家族のご様子と臨床家とご家族の相互作用について観察調査を重ねている。引き続き、積み重ねたデータについて研究報告につなげていくことを検討している。また、このワークショップのほかにも想定する母集団とボランティアや学会、研究会等で接触し続け、母集団のさらなる理解につなげ支援のあり方についても考察している。 これまでに、子どもの入院に付き添う母親の認識する入院する子どものきょうだいの様子について調査研究した成果を、本年度学術論文として投稿の準備を整えた。 母親と、母親とは別に子どもが入院している期間、そのきょうだいの世話を主にされていてる方がいる場合には、その方との双方に、子どもの入院が開始となってからの、その子どものきょうだいの言動の変化に注目した全国調査について、本年度研究責任者の所属機関の倫理審査の承認を得たのちに開始した。病床数400以上で、小児の入院する医療機関を無作為に抽出し、研究協力への依頼を行った。医療機関より、研究協力に対する同意書と同時に配布可能な調査票部数を合わせて返送いただき、配布可能部数の調査票を送った。医療機関によっては、さらに各医療機関の倫理審査の承認を得てから調査を開始した。現在、アンケートに答えていただいた母親と子どもの入院中にそのきょうだいの世話をしている方が母親とは別にいる場合はその方からの調査票の返送を受け取り、データ入力を実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度、研究動向について情報収集やフィールドワークの実施・調整、既存成果の論文投稿に労力を費やした期間が長く、新規の調査実施が当初計画より遅れてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
ワークショップ等の実践形式の研究活動は継続し、その調査結果の蓄積を継続する。 横断型の調査研究の結果分析し、学会発表や報告書、学術論文としての投稿の準備をしていく。
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