2015 Fiscal Year Research-status Report
携帯電話のリマインダーメールを利用した妊婦の未受診防止システムの開発
Project/Area Number |
25862190
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
新増 有加 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20432487)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 携帯電話 / リマインダーメール / 妊婦 / 未受診防止 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では妊婦の未受診を防止する目的で、妊婦の携帯電話にリマインダーメールを送信し、それでも未受診となる妊婦をさらにフォローするシステムを開発する予定である。 平成27年度は、妊婦の未受診防止システムの内容について、携帯電話(スマートフォン含む)のソフト開発業者と打ち合わせを行った。先行研究では、対象者が携帯電話を用いてシステムへの初回登録をする際に、不具合が発生したり、手順の複雑さにより断念してしまう事例があった。そこでソフト開発担当者と初回登録時のシステムの不具合や登録手順の複雑さを改善する方法について協議し、開発費と維持費の見積額を算出済みである。この改良により初回登録時のドロップアウト率が減少することが期待できる。 さらに本システムでは、先行研究で開発した週1回定期的に妊婦の携帯電話にメールが届くシステムに、予約日に受診を促すメールと、未受診者にのみ届く状況確認メールを追加する予定である。未受診妊婦は予約日に来院せず、その後連絡がとれなくなり、早期産や胎児心拍異常などハイリスク分娩に至ることが多い。本システムで未受診妊婦の自宅での状況が確認できれば、飛び込み出産やハイリスク分娩の予防が期待できる。 システム開発が完了した後は、大阪府下で未受診妊婦を多く受け入れている産科医療施設でシステムの試行を行う予定である。またシステム開発と同時進行で、未受診妊婦や飛び込み出産の事例を分析し、未受診となる要因の解明を行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、研究代表者が妊娠中であり、予定していた妊婦の未受診防止システムの開発や試験運用が未実施であるため。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成28年4月24日~8月31日まで産前産後休暇、育児休暇を取得するため、平成29年3月まで1年間の期間延長申請を行う予定である。 平成28年度は妊婦の未受診防止システムの開発と試験運用、データ収集を行う。平成29年度は、データの分析と学会発表を予定している。
|
Causes of Carryover |
現在、研究代表者が妊娠中のため、平成27年度に妊婦の未受診防止システムの開発に至らなかった。そのためシステム開発用の予算が次年度使用額となった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度に開発予定であった妊婦の未受診防止システムを、平成28年度に開発し、今回生じた予算を使用する予定である。
|