2015 Fiscal Year Annual Research Report
タブレット端末を用いた認知症ケア教材の開発と家族介護者への教育支援効果の実証研究
Project/Area Number |
25862221
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Research Institution | University of Human Arts and Sciences |
Principal Investigator |
青柳 寿弥 人間総合科学大学, 人間科学部, 非常勤 (40622816)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 認知症 / 家族介護者 / 教材開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的:本研究では、1)家族介護者が認知症介護における知識や対応方法を学ぶことにより,認知症高齢者の気持ちに目を向けた介護が行える認知症ケア教材を開発し、2)開発教材の効果を明らかにすることを目的としている。研究方法:1)インストラクショナルデザインやCAI(Computer Assisted Instruction)コース作成手順を基に、対象者分析や目標設定、設計を行い、教材を作成する。2)認知症高齢者の家族介護者を対象に開発教材を提供し、教材の効果を評価する。結果:1)学習者分析から、初期~中等度のアルツハイマー型認知症高齢者を介護する、介護初期段階の家族向けに教材を作成した。また、分析から①認知症高齢者へのコミュニケーションの要点②認知症高齢者への接し方③社会資源の活用方法④家族介護者のセルフケア方法の4項目をテーマに選定した。教材内容は、①認知症高齢者とのコミュニケーションでの環境作り、話し方、聴き方及び気持ちを探る4項目の全11要点②家族介護者が対応困難と感じる認知症症状4事例に映像や問いを組込んだ対応方法と認知症知識③認知症高齢者の日常生活動作に応じた介護サービス内容④家族介護者の身体的精神的健康チェックとセルフケア方法である。教材は、時間のない家族介護者でも手軽に使用でき、視聴覚やインタラクティブな動作を通して記憶を定着するタブレット端末を用い、アプリケーション導入を行った。本開発では、看護の視点に基づき、実証された先行研究からコミュニケーション要点や対応方法等を導き出した。これは、新たな家族介護者用の看護教材といえる。2)現在、倫理審査を終了し、研究対象者の募集段階にある。今後の課題:系統的な家族介護者用の認知症ケア教材を目指すにあたり、何度も検討を重ねた。今後、開発教材を家族介護者に提供し、教材効果を評価することである(2016年6月予定)。
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