2015 Fiscal Year Research-status Report
精神疾患をもつ人々を対象とした、ポジティブな心理的変容を促す看護プログラムの開発
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25862241
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
千葉 理恵 自治医科大学, 看護学部, 講師 (50645075)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ベネフィット・ファインディング / 精神疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、精神疾患をもつ人々のベネフィット・ファインディングの関連要因を縦断的に明らかにするために、精神疾患をもち地域で生活している人々を対象として、自記式調査票による縦断調査を行った。調査票には、研究者らが作成したベネフィット・ファインディング評価尺度のほか、Sense of Coherence評価尺度や、ソーシャルサポート、社会活動状況に関する項目などを含めた。 また、精神疾患をもつ人々のベネフィット・ファインディングをサポートする上では、専門職者がリカバリー志向性を有していることが大切であると考えられ、リカバリーへの考え方を評価する日本語版尺度の信頼性と妥当性について論文発表した。 平成28年度は、分析結果をふまえて、前年度までに検討した介入プログラムのベネフィット・ファインディング促進効果をさらに期待できるように修正し、実行可能性について検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度は、ベネフィット・ファインディングの関連要因を縦断的に検討する調査を実施したことで、より効果の高い介入プログラムの作成につながったと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、精神疾患をもつ人々を対象として、作成した介入プログラムの実行可能性について検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
平成27年度は、自記式調査票による調査を行い、介入研究は実施しなかった。したがって、介入研究にかかる費用は平成28年度に支弁していく予定である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記の理由により、平成28年度の研究活動で使用していく予定である。
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