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2013 Fiscal Year Research-status Report

看護ケア支援のための医用画像診断システムの開発

Research Project

Project/Area Number 25862252
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionHiroshima International University

Principal Investigator

川下 郁生  広島国際大学, 保健医療学部, 講師 (70309657)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords看護ケア / 画像処理 / 診断支援 / 医療支援 / 医療過誤対策
Research Abstract

平成25年度は、1.画像データの収集、2.画像データベースの構築、3.画像処理システムの開発を行った。
1.画像データの収集では、胸部と腹部のX線画像やCT画像を中心に予定していた症例の収集を完了した。
2.画像データベースの構築では、収集した画像に対して、臓器やデバイスの領域抽出を行い解剖名の入力作業を行った。
3.画像処理システムの開発では、次のシステムを開発した。I.解剖名の表示システムでは、予め抽出処理した臓器のラベル画像と入力画像の位置関係から臓器名を表示するシステムを開発した。現状で臓器の認識精度は、従来の研究で報告されている解剖アトラスを用いた方法に比べて、大きな改善が見られないことから、従来法との相違点や有効性を明確に示すために、書籍の解剖図とリンクさせるなどの改良を加える必要がある。II.病変の経時変化を定量的に示すシステムでは、画像の位置合わせを行った過去画像と現在画像の差分をとることで、経時変化量を定量的に示す方法を開発した。III.画像表示の自動調整システムについては、画像のヒストグラムから得られる情報と、画像中の位置情報を基に自動階調調整を行う方法を開発した。IV.デバイスの強調表示システムでは、胸部X線画像を対象に気管挿管チューブや、中心静脈栄養カテーテル、胃チューブなどの先端位置の確認を支援する画像処理法を開発した。本手法は、手術後の体内のガーゼ残存確認などにも、有効に機能することが期待できる。Vその他として、頭部CT画像を対象に左右差を評価する手法の予備実験を行った。撮影後の処理を改良することで、従来の論文で報告されている手法よりも大きな改善が期待できる結果が得られている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成25年度は、当初予定した研究計画を概ね順調に達成できた。
1.画像データの収集では、予定していた症例の収集を完了した。
2.画像データベースの構築では、臓器とデバイスの領域抽出作業および、解剖名の入力作業を完了した。
3.画像処理システムの開発では、I.解剖名の表示システム、II.病変の経時変化を定量的に示すシステム、III.画像表示の自動調整システム、IV.デバイスの強調表示システム、V画像の左右差を評価するシステムを開発した。Iについては、当初想定していたほどの臓器の認識精度が得られず、従来法と比べても大きな改善は見られていない。Iについては、従来法との相違点や有効性を明確に示すために、書籍の解剖図とリンクさせるなどの新たな改善策を検討する必要がある。Vについては、当初の計画にはなかったが、予備実験を行った結果良好な結果が得られているため、本研究の一部として加えることとした。

Strategy for Future Research Activity

平成26年度は、本研究で開発したシステムの性能評価実験を中心に行う。I.解剖名の表示システムについては、書籍の解剖図とリンクさせるなどの新たな改善策を講じた後、臓器の認識率(正答率)を評価する。II.病変の経時変化を定量的に示すシステムについては、画像の位置合わせの精度と経時変化の計測精度を評価する。III.画像表示の自動調整システムでは、画像表示の自動調整の精度を評価する。IV.デバイスの強調表示システム
についてはデバイスの検出率を評価する。Vでは、頭部CT画像を対象に左右差を評価する評価するシステムを開発し性能評価を行う。
さらに、看護師によるシステムの試用実験と有効性の評価として、臨床現場で実際に勤務する看護師にシステムの試用実験に参加してもらい、本研究の有効性について、診断能の変化と操作時間を定量的に評価する。また、アンケートによる定性的な評価も行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

当初予定していた購入備品の価格と構成が変わったため残金が生じた。
次年度は次年度使用額を合わせて、学会発表のための旅費と論文投稿料等に充てる。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Presentation] 診断支援から医療支援へ,画像認識・処理技術を用いた診療支援システムの研究開発

    • Author(s)
      川下郁生
    • Organizer
      医用画像情報学会 第168回大会・創立50周年記念大会
    • Place of Presentation
      大阪大学医学部保健学科  第1講義室
    • Invited

URL: 

Published: 2015-05-28  

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