2015 Fiscal Year Research-status Report
社会的活動、ソーシャル・キャピタルと健康との関連に関する研究
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25862258
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
樺山 舞 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50635498)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ソーシャルキャピタル / 社会的活動 / 地域保健 / 介護予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、人々の社会的活動(地域活動やボランティア活動等)が、ソーシャルキャピタルおよび健康とどのような関連性があるのかを具体的な実態調査を通して明らかとすることである。 研究の継続年であったH27年度には、データの解析を実施し、得られた解析結果の学会報告および論文化を行った。本年度では、特に高齢者で活動割合が高かった、地縁活動に焦点をあてて検討を行った。解析より、地域在住高齢者の地縁組織参加と個人の健康(主観的健康感)に正の関連性があることが明らかとなった。また、地縁組織参加における主体性の有無と主観的健康感の関連をについて解析を深めた。結果から、主体的に参加できる組織づくりを促進することが地域在住高齢者の主観的健康感を良好に保つ上で重要であることが示唆された。また、地域在住の高齢者全員(要介護認定を受けている者を除く)を対象とした、介護二次予防事業スクリーニングの基本チェックリストの該当判定有無を健康指標として、社会的側面との関連を検討した結果、社会的活動の参加無、就労無、地域居住年数が短いなど、社会参加や人とのつながりが低い群の方が虚弱であることが明らかとなった。本結果は、ARCHIVES OF GERONTOLOGY AND GERIATRICSに原著論文として報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
申請時の予定通り、データ解析を実施し、学会報告および論文報告を行った。最終段階の調査が予定より後ろ倒しとなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
申請書の研究計画に基づいて、最終段階の調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
最終調査の実施が予定より後ろ倒しとなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終調査を実施し、調査票の作成や郵送費に使用予定。
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Research Products
(5 results)