2013 Fiscal Year Research-status Report
就労者の日常の出来事とストレス回復力に応じた糖尿病予防教育プログラムの開発
Project/Area Number |
25862268
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
大谷 喜美江 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 講師 (30507843)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | Daily Hassles / Daily Uplifts / 保健行動関連要因 |
Research Abstract |
就労者の日常の出来事とストレス回復力に応じた糖尿病予防教育プログラムを検討するために、平成25年度は、保健行動に影響を与える各要因間の関係性を検討するための量的調査研究推進に向けた準備を実施した。 具体的には、まず国内外の53文献を用いてDaily Hassles(日常いらだち事)の緩衝要因である「Daily Uplifts(日常経験するポジティブな出来事)」とは何かについて概念分析の手法を用いて明らかにした。さらに40歳以上男性就労者へのインタビュー調査を行い、保健行動の阻害要因・促進要因、および男性就労者が認識するDaily Upliftsの検討を実施し、量的調査研究に含めるべき要因や項目を検討した。また量的調査研究の実現に向けた具体的調整として、調査協力企業の検討と依頼、調査研究方法の検討を実施した。 その結果、Daily Upliftsについては、概念分析によってその定義が明確化され、さらにインタビュー調査によってDaily Upliftsを把握するための具体的な項目を抽出することができた。加えてインタビュー調査からは保健行動の阻害要因・促進要因とその関係性が明らかとなり、調査研究における具体的な項目や分析の方向性に関する示唆を得た。また量的調査研究の実現に向けた調整では、2事業所約350名から質問紙調査の調査協力許諾を得ることができた。さらに特定の地域や企業への偏りを避けた状態での回答を得るため、インターネット調査を併用し分析に活用することとし、調査に向けた具体的準備を進めることができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度は量的調査研究を実施する予定であったが、具体的に調査研究を推進するためには概念の明確化や、把握する要因・項目の検討、さらに分析の方向性について事前に検討しておくことが必須である。平成25年度には、これらの目途をつけることができた。また、量的調査研究の協力企業や研究方法の推進・調整も具体化されており、26年度前半に調査研究を実施する予定となっている。以上より本研究は、おおむね順調に進展していると考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成25年度に量的調査研究推進に向けた準備を実施する事ができたため、平成26年度には量的調査研究の実施及び分析を行い、調査項目・要因間の相互の関係と保健行動、健診結果の変動等への影響を検討する。また質問紙調査及びインターネット調査で把握できる内容や相互の調査の特徴を勘案し、当初は後ろ向きコホート研究を質問紙調査のみで実施するとしていたが、インターネット調査については前向きコホート研究とし、平成26年度にベースライン調査、平成27年度にフォローアップ調査を新たに実施する予定である。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度に実施する予定であった量的調査研究の実施を、平成26年度に実施することとしたため、次年度使用額が生じた。 平成26年度には、質問紙調査およびインターネットによる量的調査研究を実施する予定であり、次年度使用額はこれらに充当する予定である。
|