2014 Fiscal Year Research-status Report
複合プログラムを活用した訪問型介護予防事業の効果と通所型へのつなぎに関する研究
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25862271
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Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
林 真二 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助教 (50635373)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 介護予防 / 訪問型 / 複合プログラム / 介入研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、訪問型の介護予防プログラムの作成及び対象者の抽出を行い、対象者において1回目の介護予防の介入研究を実施した。訪問指導を実施する看護師については、2名養成し、事業開始までに介護予防の研修を行い、介護予防に関する知識や技術を指導した。訪問指導における指導方法や内容についても統一を図り、訓練した。 訪問型介護予防プログラムは、複合プログラムとし、閉じこもり予防のプログラムに、足腰の筋力強化を中心とした運動プログラムと、個々の状態に合わせて栄養プログラムや口腔プログラムを組み入れた併用プログラムとした。訪問は隔週で1時間行い、訪問のない週において電話による支援を行う3ヶ月のプログラムとした。 対象者は、A市の協力を得て、介護予防の基本チェックリストから2次予防事業対象者に該当し、かつ通所型を望まない閉じこもり傾向の高齢者223名とした。郵送により事業案内をし、返信者数は126名、訪問希望者は32名であったが、事業開始前に電話及び訪問による聞き取りや実態調査を行った結果、実際に希望され、生活機能状態も2次予防事業対象者となった高齢者は10名であった。 10名の参加者において、研修を積んだ看護師が、対象者の自宅にて訪問指導と訪問のない週において電話による支援を実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
介入研究の対象者となる閉じこもり高齢者の事業参加者において、対象者抽出は223名いたが、郵送による事業参加希望者は10名と当初の目標よりも少なく、次クールの対象者抽出においても参加希望者を集めるのが遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
対象者抽出において、市が実施した平成26年度の基本チェックリストの郵送結果をもとに、4000名の2次予防事業対象者へ介護予防の案内をすることに合わせて、訪問型介護予防事業の案内を実施する予定である。 対象者への事業勧奨で発送数を増やしたことで予定の参加者を確保し、平成26年度に引き続き、2クール、3クールの事業実施を行う。事業では、介護予防による閉じこもり高齢者の生活機能の効果を事前・事後評価により測定するとともに、事業終了後の参加者は、事後3ヶ月後の生活機能状態の評価を行い効果をみる。
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Causes of Carryover |
平成26年度実施予定としていた研究の対象者数が十分に集まらなかったため、事業にかかる費用の使用も少なかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度は、協力機関とも連携し、対象者抽出を拡大して行うとともに、当初計画していた対象者を確保して介入調査を実施する予定。
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