2014 Fiscal Year Annual Research Report
胡適と日本――日本人との交流および日中交渉における胡適の役割を中心に
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25870012
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
猪野 慧君(胡慧君) 北海道大学, 文学研究科, 専門研究員 (90632216)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 胡適 / 満州国 / 満州開拓 / 残留婦人 / 残留帰国者 / 日中関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年8月13日、日中問題、特に「満州国」を巡って、胡適と日本人との交流、交渉の状況を科研基盤研究(B)「北東アジアにおける帝国のプレゼンスと地域社会」研究会において、「日中関係を改善するための模索-胡適の日記を中心に-」を題に発表した。 2014年9月、胡適研究者である宋広波著「日本の侵略に対し胡適が応じた歩むべき道」を翻訳し、『中国哲学』第41・第42合併号(2014年9月)に掲載した。 「満州国」や満州における全体(土地政策、移民問題)の状況について、研究の協力者として、報告書の作成、翻訳作業を行った。①「阿城・八紘開拓団の日本人残留帰国者」というタイトルの報告書をお茶の水書房より出版した『日中両国から見た「満州開拓」体験・記憶・証言』(2014年2月20日出版)に掲載した。同書に翻訳、掲載された他の論文は②朱宇・だ志剛著「中日共同研究における日本開拓移民問題に関する思考について」を翻訳。③辛培林著「日本北海道から中国東北へのかつての移民と二つの開拓団の状況に関する日本の学者との共同調査研究報告書」を翻訳。④高暁燕著「日本の移民政策がもたらした災難--日本「残留婦人」についての調査」を翻訳。⑤杜頴著「ハルビン市日本残留孤児養父母の生活実態調査研究」を翻訳。⑥孫継武著「日本の中国東北に対する移民の調査と研究」を翻訳。⑦李茂傑著「傀儡満州国「新京」特別市周辺の日本開拓団」を翻訳。⑧鄭敏著「占領時期の中国東北における農業経済の植民地化」を翻訳。⑨孫とう著「満鉄と日本の中国東北への移民」を翻訳。 2015年6月、論文「日中関係を改善するための模索-胡適の日記を中心に-」を「北東アジアにおける帝国のプレゼンスと地域社会」研究会の報告書に掲載する予定。
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