2013 Fiscal Year Research-status Report
歩行様運動中の機能的磁気共鳴画像(fMRI)取得方法の開発
Project/Area Number |
25870090
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
五月女 康作 筑波大学, サイバニクス研究コア, 研究員 (80608795)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | fMRI / モーションアーチファクト / 頭部固定 / 下肢運動 |
Research Abstract |
初年度において予備研究の試作をもとに,ハーネスを用いた固定方法を改良し,健常ボランティアを用いたモーションキャプチャでの頭部の動きの測定とfMRIにおける画質の変化を検証した(研究目的の1,2,4,5に該当)。固定の改良およびモーションキャプチャでの測定が予定よりも順調に進んだため,次年度の計画に盛り込まれていたボランティア撮影を繰り上げて初年度に実施した。早い段階で本固定方法の効果をアウトプットするために,繰り上げることが妥当だと判断したためである。その結果の中で,頭部の動きがfMRI解析結果に与える影響を検出するための新しい解析手法を見いだした。この結果について現在論文投稿中である。一方,今回改良を加えたハーネスを用いた固定方法が完全ではないことも明らかになり,今回の結果をフィードバックさせた第二改良版にて次年度にも上記同様な健常ボランティア実験を行う準備をしている。また初年度に予定していた撮像条件の改良については次年度で取り組む課題とした。結果的に研究全体の進捗状況は順調であると判断している。 初年度に得ることができた研究成果について,本研究分野に関連する国内学会および国際学会(査読付)に演題を登録した結果,採択され発表を行った(1つは本年度5月)。 研究費の配分も予定通りである。初年度は実験に必要な備品やソフトウェア等の調達とボランティア撮影に必要だった謝金等に大半を費やした。次年度はボランティア撮影に対する謝金および成果を積極的に発表および論文化していくために予算を費やす予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に掲げた研究目的は概ね完了した。またもっとも時間と手間を要するボランティア実験の1回目を初年度に繰り上げて行うことができた点は研究を大いに促進させることができた。また次年度の実験にフィードバックする課題も挙げることができた点や研究発表および論文作成にも初年度で取り組めた点からも,おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度で得ることができた課題を元に,本固定方法に改良を加えること,第二回ボランティア実験を行うことと同時に初年度から繰り下げた撮像条件の改良を行っていく。頭部の動きを完全に抑制することは当初の予想通り非常に難しい。そのため解析手法と撮像方法の工夫を併せて実施していくことで本研究の目指す「下肢屈伸運動中のfMRI」を実現していく。
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