2013 Fiscal Year Research-status Report
非言語性知能検査UNITを利用した多文化心理教育アセスメントモデルの開発
Project/Area Number |
25870100
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
島田 直子 筑波大学, 人間系, 助教 (50596111)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 心理アセスメント / 多文化 / 外国人児童生徒 / 帰国子女 |
Research Abstract |
本研究は多文化児童生徒への心理教育援助のサービスモデルを開発することを目的とする。近年国際化が進み、母国以外で教育を受ける子どもたちをどうサポートして行くかは国内外で重要な問題となっている。本研究では米国で多文化心理教育アセスメントに広く利用されているUniversal Nonverbal Intelligence Testを日本で利用するための検査スコアの信頼性について検証する。本年度の研究成果はは調査開始のための準備が中心となった。具体的には,①調査に必要な物品の購入と準備,②調査プロセスの詳細決定と所属機関の研究倫理委員会の承認,③情報収集のための学会参加であった。 ①調査に必要な物品の準備に関しては,米国から検査用具UNITを取り寄せ,質問紙作成や資料及び検査用具の整理等に必要な消耗品,心理検査の実施に必要な用具を検討し購入をした。 ②研究プロセスの詳細を検討し,調査協力者への質問内容の検討と質問用紙の作成,調査協力に関する研究倫理上の手続き資料(同意書各種)を作成し所属大学の研究倫理委員会へ提出する資料を作成し研究倫理委員会の承認を得た。また,検査資料一式(同意書各種,質問内容の検討)を準備し検査パケットとして200部準備した。また心理検査実施のための日本語マニュアルを作成した。 ③情報収集のため多文化間精神医学会他へ参加した。多文化心理アセスメントを行っている医療機関の研究発表に参加し,意見交換を行い,日本で多文化心理アセスメントに利用されているテストバッテリーなどに関する情報を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者が出産のために半年間休業したため本年度の実際の研究期間は約6ヵ月となった。そのため,当初の予定よりは研究目標の達成が遅れているが,6ヵ月間の成果としてはほぼ妥当な進捗状況であるといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進としては,平成25年度に作成した調査同意書等の検査資料を必要言語に応じて翻訳し,調査を開始する。調査の開始にあたっては検査者を募り心理検査の実施方法についての説明を行う。また,調査協力者の募集機関の承諾を得て調査協力者の募集を行い同意を得て調査を開始する。今年度中に100~150人分のUNIT検査スコアを収集することを目標とする。また,情報収集活動として,本年度は,2014年8月日本心理臨床学会秋季大会(横浜),2015年2月National Association of School Psychologists年次大会(米国フロリダ州)への参加を検討している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度の研究計画はデータ収集が中心となる。調査協力者またはその保護者が日本語を母語としない可能性があるため,調査資料の翻訳が必要になる。またデータ収集のための調査の開始にあたり,調査に必要な謝礼,郵送費,その他資料整理のための消耗品が必要である。さらに,情報収集のための学会参加費などの費用が必要になる。 調査資料の翻訳(中国語,英語,韓国語,ブラジル語,ポルトガル語他)を翻訳者に依頼する。また,データ収集のための検査者へ謝礼,調査協力者への謝礼,検査用具の郵送費,情報収集のための学会(National Association of School Payshologists Annual Convention,2014,日本教育心理学会,日本学校心理学会など)への参加費用などに使用する。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] A Multi-country study on gender and cross-cultural differences in psychological wellness of adolescents.2014
Author(s)
Asamsama, O. H., Huang, L, Nelson, R. B., Chen, C. Huang, L,Kwon, K.odama N
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Journal Title
Journal of Educational and School Psychology
Volume: in press
Pages: 1-7
Peer Reviewed
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