2013 Fiscal Year Research-status Report
学習者のための映像評価分析システムの開発と効果的なフィードバック手法の研究
Project/Area Number |
25870102
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
古川 雅子 筑波大学, 留学生センター, 研究員 (20617287)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 映像評価 / 他者理解 / システム開発 / コメント分析 / 気づき / 評価分類 / 映像評価分析システム |
Research Abstract |
近年は,映像の撮影・編集技術が手軽なものとなり,個人が映像を視聴する環境も向上したことによって,映像利用が身近なものとなった。このため,教育活動においても,映像を利用した活動が盛んに行われるようになってきている。本研究では,映像に対する評価コメントを記録・分析し,さらに他者の評価傾向のなかで評価者個人の主観的な評価内容を位置づける映像評価分析システムを開発し,映像を利用した学習における効果的なフィードバック手法について検討する。本研究の目的は,映像に対する評価者群の評価内容の特徴と,評価者個人の評価コメントの位置関係を相対的に提示し,自己修正や他者理解への気づきを促すための学習支援を行うことである。本年度は,映像評価分析システムデザインについての検討及び,映像評価分析システムのプロトタイプ開発を中心に行った。具体的には,これまでの集積データの分析を行うとともに,関連研究及び関連技術調査として,音声認識技術について検討を行った。また,映像撮影やコメントの登録方法と,映像評価分析システムデザインについて検討を行い,映像評価システムのプロトタイプ開発を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は,これまでの集積データの分析を行うとともに,関連研究及び関連技術調査として音声認識技術について検討を行った。また,映像撮影やコメントの登録方法と,映像評価分析システムデザインについて検討を行い,映像評価システムのプロトタイプ開発を行った。現時点ではまだ効果的なフィードバック手法を実現するためシステム検討段階であり,明確な効果を得るに至っていないため,上記の達成度とした.
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、前年度に開発した映像評価分析システムの有効性を確認するための評価実験を行う。また,映像評価システムのコメント分析及び結果提示手法の有効性を検討するとともに,適宜システムの修正を行う予定である。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度は,これまでの集積データの分析及び関連技術調査を行うとともに,映像評価システムのプロトタイプ開発における検討を中心に行った。このため,次年度に生じる評価実験及び映像作成,公開システム環境の構築にかかる諸費用に対し重点的に予算を使用できるようにした。 次年度は,開発した映像評価システムのプロトタイプ評価及び修正を行うため,実験に必要な機器及び映像作成費、システム構築費、実験協力謝礼等を早期から行い予算を執行する予定である。
|