2014 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトiPS細胞からの機能的肝細胞の大量調製法とヒト肝細胞キメラマウスの樹立
Project/Area Number |
25870145
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
木戸 丈友 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (00401034)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | iPS細胞 / 肝細胞 / 胆管上皮細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトiPS細胞の肝細胞分化誘導系から、肝前駆細胞に特異的なマーカーの発現を指標に細胞を分取した。分取した細胞は高い増殖能を有し、アルファフェトプロテインやHNF4aを発現しており、肝前駆細胞の特徴を示した。さらに、二分化能について解析したところ、オンコスタチンM存在下では、代謝能を有する肝細胞様細胞に分化し、マトリゲル/コラーゲンゲル培養では管腔を形成し胆管上皮細胞様細胞に分化した。以上より、本研究で樹立したヒトiPS細胞由来肝前駆細胞は、大量調製可能であり、肝組織構築へ向け、肝細胞と胆管上皮細胞のソースとして有用である事が示唆された。また、分取、増殖させたヒトiPS細胞由来肝前駆細胞をマウス肝臓へ移植したところ、マウス肝臓内でヒトサイトケラチン8/18を発現する細胞が認められたことから、一部の細胞は生着しているものと考えられた。
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