2014 Fiscal Year Research-status Report
解剖体造影CTを用いた下顎骨インプラント手術時のリスクの検証と指標化
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25870250
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
勝見 祐二 新潟大学, 医歯学系, 助教 (70600047)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 歯科インプラント学 / 肉眼解剖 / 口底部出血 / 造影CT |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はインプラント手術時の口底部出血の偶発症を回避することを目的に、①解剖体を用いてオトガイ下動脈と舌下動脈の走行の調査を行う。②両動脈に造影剤を注入しCT解析を行い下顎骨との距離や3次元的な位置関係を調査する。③最終的に各部位ごとのリスクの指標の作成を行う。①③に関しては、H26年度新潟大学歯学部人体解剖学実習および大学院医歯学総合研究科用の解剖体9体を対象に、肉眼解剖を行い、オトガイ下動脈と舌下動脈の走行パターンの類型化を行った。次に下顎骨を16ブロックに分け、歯種別の近接走行する血管の直径と頻度を調査した。過去のデータを合わせ論文執筆投稿した。Clinical Implant Dentistry and Related Research. 2015年1月投稿。現在査読中。②上記9体に関し頭部離断後にCT撮影を行い、下顎骨の3次元的データを収集した。解剖体への造影剤注入術式の確立に関しては、十分な結果が得られず、再度手法を検討することした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
H26年度分のデータ収集は完了できた。過去のデータを基に論文執筆も行い投稿まで至った。(Yuji Katsumi:The occurrence rate and diameter of arteries traveling near the mandible and an assessment of the relative hemorrhage risk in implant surgery.Clinical Implant Dentistry and Related Research. 2015年1月投稿。現在査読中。) しかし依然と造影剤注入の術式の確立には至らなかった点で、目的達成には至っていないと判断し1年延長を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
例年は肉眼解剖のデータ収集に時間を要した。すでに論文作成しているため、今年度はデータ収集は必要最小限とし造影剤注入に時間をかけて行う予定。
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Causes of Carryover |
血管内へ注入可能な造影剤(造影作用のある材料)の研究の進行が遅れており、それに使用する材料の購入が遅れていた点。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
血管内へ注入可能な造影剤(造影作用のある材料)の購入に用いる。データ収集に統計処理ソフトの購入を予定。その他学会出張など。
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Research Products
(1 results)