2014 Fiscal Year Annual Research Report
摂食障害に対する認知行動療法における脳部位間機能的結合-機能的MRIによる研究
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25870299
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
望月 洋介 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (30568572)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 摂食障害 / 認知行動療法 / 脳画像法 |
Outline of Annual Research Achievements |
爆発的に増加している摂食障害の治療において、海外では認知行動療法(CBT)の有効性が示唆されているが、わが国でのエビデンスは十分ではない。本研究の目的は、外来摂食障害患者を対象に摂食障害のサブタイプに共通した精神病理に焦点を当てたCBTを施行し、その効果を臨床心理学的に評価するとともに、脳の構造と機能の変化をMRI で計測し、治療による脳内の変化を明らかにすることにある。 平成26年度は、DSM-IV-TR による摂食障害と診断されるBMI 17.5 以上の外来通院患者を対象とし、患者の希望によりただちにCBTへ導入する群(CBT 群)とそうでない群(待機群)とに振り分け、CBT 群には治療開始前と12 週間の治療後の2 つの時点、待機群にはエントリーの直後とその12週間後との2 つの時点で、それぞれ臨床評価、心理検査、fMRI 検査を行うこととした。 本研究では低体重からの治療で十分な体重増加が得られた患者102人のうち、年齢等の条件を満たすもの23名を対象とした。被験者の導入後のドロップアウトや体重減少により十分な対象者のリクルートに至っていない。今後は被験者を追加募集し、2群間、2 time point間での脳内の部位間機能的結合の違いおよび変化をfMRIで明らかにしていく必要がある。
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