2014 Fiscal Year Annual Research Report
低応力三軸度領域におけるDP鋼の内部損傷発展に及ぼす応力負荷履歴の影響
Project/Area Number |
25870306
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
石黒 太浩 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (10612905)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 延性破壊 / 応力三軸度 / ミクロボイド |
Outline of Annual Research Achievements |
異なる応力状態を再現するための基礎材料試験の検討を行った.市販のシミュレーションソフトを用いて平滑引張試験,切欠付引張試験,せん断引張試験の三種後条件の材料試験を解析し,破断位置の応力三軸度履歴を予測した.解析は三次元フルモデルで行い,板厚方向のキビレ変形も含めた応力状態を計算した.各試験の試験片形状最適化を行うことで,低応力三軸度から等軸引張状態までの任意の応力状態を再現する試験を確立した.
材料には980級高張力鋼板を用い,各応力状態における延性の変化をミクロボイドの挙動と関連付けた考察によって調査した.また試験にDICのシステムを組み込むことで,実験における応力ひずみ状態を高精度に測定することが出来るようになった.破断面の様相を観察した結果,せん断応力支配下では相界面に生成した隣接ボイドがボイド間のすべりによって急激に合体することで延性の低下が生じていることを確認した.
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