2013 Fiscal Year Research-status Report
Linked Open Dataを用いた社会問題の構造化・共有化基盤の開発
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25870321
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Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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| Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
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Principal Investigator |
白松 俊 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80548595)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 協働促進 / 住民参画 / linked open data / civic tech / セマンティックWeb / 情報構造化 / 国際研究者交流 |
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| Research Abstract |
住民参画を通じた社会問題解決を支援するという大目標の下，初年度は地域の社会問題とその解決目標に関するを構造化し共有できるようにするためのLOD (Linked Open Data)を設計し，これに基づき協働促進のためのWebアプリケーションを開発した．
住民参画を通じた問題解決に直接寄与するような主体の「立ち位置」に関する構造として，「どんな社会問題の解決を目指しているか」という公的目標の階層構造をLODとして記述するためのオントロジーを設計・改良した．ケーススタディとして，復興促進に関する公的目標のLODデータセットを構築し，http://data.open-opinion.org/socia/data/Goal?rdf:type=socia:Goal&limit=700 にて公開した．このデータセット「復興目標LOD」は，LODチャレンジJapan 2013のデータセット部門優秀賞を受賞した．本成果については，国際会議IFIP ePart 2013にて発表し，Springer Lecture Notes in Computer Scienceに掲載された．
また，このような公的目標のLODを誰でも公開できるようにするためのWebアプリケーション「ゴオルシェア」を試作し，http://radish.ics.nitech.ac.jp/goalshare/?lang=ja にて公開した．本アプリケーションは，目標間の類似度を計算することで，似た目標を持つ主体を潜在的協力者として推薦する目標マッチング機構を有する．また，本アプリケーションの実社会応用に向けて問題点を洗い出すため，2013年12月19日，岐阜県大垣市で株式会社CCLが主催する「オープンデータカフェ in 大垣」にて市民向けの体験イベントを開催した．これにより，本アプリケーションの有効性と問題点を明らかにした．
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度の計画に掲げた，各主体の「立ち位置」に関する情報共有，特に社会課題とその解決目標に関する情報共有を支援するため，LODの設計改良とWebアプリケーション「ゴオルシェア」の開発を行った．協働による問題解決を促進するために，抽象的な大目標を具体的な部分目標に細分化し，その階層構造を可視化できるユーザインタフェースを試作した．本アプリケーションにより，社会問題とその解決策の共同編集，構造化，一般公開が可能になることから，社会問題構造化エディタとしての要件を一部満たしていると考えられる．また，類似した公的目標の主体をマッチングするための類似度計算手法を提案した．さらに，市民による体験イベントを大垣市で実施し，ゴオルシェアの実社会応用に向けた課題の洗い出しを行った．
以上より，現在までの本研究課題は，おおむね順調に進展している．
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| Strategy for Future Research Activity |
初年度に実施した大垣市でのゴオルシェア体験イベントのような，実際の運用を視野に入れた被験者実験を今後も実施する．具体的には，ITを活用した地域問題解決を目指して開催されているハッカソン等のイベントでゴオルシェアを活用し，実際の社会問題の解決に向けた目標および活動の過程をLOD化していくことで，システムの洗練化を図る．さらに，これまでに収集したデータを活用し，テキストからの課題抽出および目標抽出の手法を検討する．
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