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2014 Fiscal Year Research-status Report

メラノサイトの光受容機序を探る~光受容タンパク質の作用~

Research Project

Project/Area Number 25870427
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

藤井 美樹  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (80444602)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
KeywordsMelanopsin / メラノサイト
Outline of Annual Research Achievements

私たちはヒトの皮膚組織を採取し、これに対して抗メラノプシン抗体により免疫染色を行った。その結果、メラノサイトだけではなく、ケラチノサイトを含む表皮全体での発現が認められた。また、線維芽細胞でも認めた。いずれの細胞でもその局在は細胞膜に認められた。次に、この発現をconfirmするために皮膚組織から抽出したタンパク質に対してウェスタンブロッティングおよびRT-PCRを行った。その結果、タンパク質レベルにおいてもmRNAレベルにおいてもその発現が確認された。次にケラチノサイト、メラノサイト、ファイブロブラストの皮膚を構成する代表的な培養細胞でのメラノプシンおよびGnaqまたはG11発現を確認した。このとき、q-PCRにより定量的評価を試みた。その結果、GnaqおよびG11においてはこれら3系統で発現量に差を認めなかった。一方、メラノプシンでは、その発現量はGタンパク質に比べて2-3桁低い発現が認められた。しかしこれはメラノプシンが膜タンパク質であることを考慮すると予測された結果であった。メラノプシンの発現量はこれら3系統間では大きな差異を認めなかった。ここで気に留めておかなくてはならないこととして、通常、われわれが実験で用いている培養細胞、特に線維芽細胞やケラチノサイト、においてメラノプシンとGnaqの共発現が認められたことは、つまり細胞を明条件にさらすことにより細胞内シグナルの一部がそれだけで活性化されてしまっているということを示唆する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

メラノプシンのセカンドメッセンジャーであるGnaqの共発現を免疫組織化学的に確認した。またreal time PCRにおいて、定量解析をも行った。

Strategy for Future Research Activity

ERKのリン酸化アッセイの立ち上げを同時に行っており、ウェスタンブロッティングによる定量化を試みているが、まだ実験系が確立されておらず、本年度は最終年度として本実験系の確立および光照射によるERKのリン酸化の証明を行いたい。

Causes of Carryover

リン酸化アッセイが立ち上がっておらず、ルーチンとして本実験が行い得ていないため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

ルーチン化後の試薬購入に充てたい。

URL: 

Published: 2016-06-01  

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