2017 Fiscal Year Annual Research Report
Clinical and Historical Sociology of Care for Individuals with Dementia and Re-Conceptualization of Care
Project/Area Number |
25870433
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
井口 高志 奈良女子大学, 生活環境科学系, 准教授 (40432025)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 認知症新時代 / 当事者 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である2017年度は、前年度に開始した認知症当事者へのインタビューを継続しつつ、前年度まで行ってきた当事者参加型リサーチに関する論文を執筆した。また、本研究課題の成果も含むモノグラフとして単著の執筆を継続しているが、完成は2018年度以降となりそうである。その理由の一つとして、2017年4月に開催された認知症の新しい時代を象徴する催しである国際アルツハイマー病協会の国際会議(京都)での認知症をめぐる動きの爆発的な増大がある。研究まとめの年度であったが、その会議に参加してネットワークを広げながら、認知症の当事者による最新の活動や、認知症概念をめぐる新しい動きについての情報の収集を続けてきた。そうした内容の整理を踏まえて、最終的な著作にまとめていくことを企図している。 前年度から開始してきたレビー小体型認知症サポートネットワークをベースとした調査研究については継続して行ってきているが、そこで収集してきたデータは同じく2017年度に開始した別研究課題に引き継ぐ形で成果を報告していくことを考えている。本研究課題においては、その活動の一環の中での、レビー小体型認知症当事者による語りのデータの収集と分析の部分のみに取り組み、その成果をある当事者へのインタビュー記録の形で整理し、発表した。
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