2013 Fiscal Year Research-status Report
新規誘導法で樹立された神経幹細胞は脳梗塞を治療しうるか?
Project/Area Number |
25870460
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山下 徹 岡山大学, 大学病院, 講師 (60644408)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | iN細胞 / 細胞移植 / ダイレクトリプログラミング / 脳梗塞 |
Research Abstract |
本研究はマウス皮膚線維芽細胞より神経幹細胞を直接的に誘導し(induced neuronal stem cells; iNSC)、脳梗塞などを含む神経疾患への治療応用へ展開するための基礎的研究基盤を確立することが目的である。 平成25年度はまず細胞移植源となるグリーンマウスの入手ならびに交配を行った。また日本の研究環境に合わせて、ダイレクトリプログラミング法に用いるウイルスベクターの再構築を進めた。 具体的には神経幹細胞を直接的に誘導するための転写因子群であるSox2, FoxG1, Brn2を発現するレトロウイルスベクターならびにレンチウイルスベクターを準備した。 さらに、これまでのダイレクトプログラミング法を用いた神経系細胞の誘導法に関し、これまでの文献や関連情報を集めると共にそれをレビューし、‘Direct reprogrammed neuronal cells as a novel resource for cell transplantation therapy‘という内容で英語総説をCell Transplantation誌に発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ウイルスベクターや細胞移植源の準備等は整ってきているが、ダイレクトリプログラミング法によるiNSC細胞樹立がまだできておらず、速やかに細胞株樹立を進める必要がある。
|
Strategy for Future Research Activity |
iNSC細胞株樹立を速やかに進める。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
想定していたよりもダイレクトリプログラミング法に用いるためのウイルスベクター再構築に時間を要したため、現時点でiNSCが樹立できていないため。 早急にiNSCを樹立したのち、マウス移植実験へ移行する予定である。
|
Research Products
(5 results)