2015 Fiscal Year Research-status Report
住民組織の発展に結合型・橋渡し型ソーシャルキャピタルは影響しているのだろうか?
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25870535
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
松本 千晴 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 助教 (30452874)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ソーシャル・キャピタル / 住民組織 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、平成25年度に実施した半構成的面接におけるメモおよび逐語録の記述的データを質的に分析する作業を進めた。「委員会型」は食生活改善推進員、健康づくり推進員、「地縁型」は老人クラブ連合会、「当事者型」は子育てサークル、子育て支援グループである。面接時間は、平均57分であった。 1.地域において活動が発展していると感じる場面については、「他組織からの協力の依頼」や、「組織名が住民に浸透している」、「活動場面以外でも、地域で声をかけられる」が挙げられた。 2.組織内のソーシャル・キャピタルについては、「メンバー同士が自主的に活動に参加している」、「お互いの不得手な部分を補い合う」が挙げられた。 3.他組織とのソーシャル・キャピタルについては、関係のある他組織として、行政(市町村)や社会福祉協議会、保育園や小学校、大学などの教育機関が挙げらた。また、そのソーシャル・キャピタルをを感じる場面としては、「お互いの要望を伝えあう」「お互いに困った時に協力し合う」などであったが、関係する機関によって、そのソーシャル・キャピタルのあり方には違いが見られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年度の計画では、質的分析により明らかになったデータおよび先行研究を元に、質問紙を作成し、予備調査を実施する予定であった。 しかし、現在、質的分析を終えるところまでしか至っていない。 そのため、研究期間を平成29年度まで延長している。
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Strategy for Future Research Activity |
質的分析の結果と先行研究を元に、住民組織の発展、地域レベルソーシャル・キャピタル、橋渡し型ソーシャル・キャピタル、結合型ソーシャル・キャピタルを評価する項目で構成される質問紙を作成し、予備調査を実施する。 予備調査の結果をもとに、再構成した質問紙調査を住民組織メンバーに実施し、1.地域レベルソーシャル・キャピタルと橋渡し型ソーシャル・キャピタル、結合型ソーシャル・キャピタルの関連性や、2.住民組織の組織形態による各ソーシャル・キャピタルの違い、3.住民組織の発展に各ソーシャル・キャピタルがどのように関連しているかを明らかにする。
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Causes of Carryover |
進捗状況に遅れがあり、今年度は質的分析に必要な物品等の購入のみだったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度以降に実施する質問紙調査の予備調査および本調査での旅費と謝金および学会発表の旅費で使用する。
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