2014 Fiscal Year Annual Research Report
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25870547
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Research Institution | Tokyo Woman's Christian University |
Principal Investigator |
中野 貴文 東京女子大学, 現代教養学部, 准教授 (70582972)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 古典教育 / 古典文学 / ドラマ教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、ドラマ活動を用いた新しい古典教育の検討、及びその実践と普及につとめた。より具体的には、2014年10月12日に広島大学でひらかれた、第50回日本教育方法学会において、「演劇的知の教育方法学的検討(2)-ドラマ的な手法を用いた古典文学-」と題した発表を行い、ラウンドテーブルの席上、研究者の提唱する古典教育の可能性について討議した。また、2014年11月7日に東京大学でひらかれた、第329回東京大学中世文学研究会においては、「古典研究と教育の架橋~源氏・平家・徒然草~」と題した発表を行った。同研究会は、古典文学研究の成果を発表することを旨としてきたものであり、その中で古典教育の発表が行われたことは、特に意義深いものであったと。なお、この研究会で発表した内容は、『国語と国文学』2015年11月号に掲載される予定である。 さらに2015年3月27日には、10時30分より17時まで、法政大学ボアソナードタワーにおいて、「5大学合同 わくわく♪文学ワークショップ」と題し、駒澤大学・成蹊大学・東京女子大学・日本大学・法政大学の5大学の学生30人を集めて、古典教育におけるアクティブ・ラーニングを実践した。研究者が全体のファシリテーターをつとめ、この2年間の研究蓄積をふまえた、古典文学のドラマ化を中心としたワークを行った。殆どの学生が初対面の中、対話を通じたグループワークによって、一つのドラマを作り上げることは、多くの学生にとって新鮮で貴重な体験となったことが、ワークショップ後のアンケート等から明らかになった。このワークショップの様子は、『リポート笠間』58号に掲載予定である。
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