2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25870628
|
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
根来 佐由美 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (50508794)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 皮膚乾燥度 / 高齢者 / 生活実態 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、スキントラブルが生じやすい高齢者が皮膚の健康を維持向上しながら生活できるよう、高齢者に必要とされるスキンケアの開発を目指すための基礎資料を得ることである。そのため、本研究では、地域で暮らす高齢者の生活実態を調査し皮膚の健康度に影響するライフスタイルを明らかにするとともにスキントラブルを予防するためのケアの必要性についての検討した。 平成25年度は、高齢者の生活習慣や生活環境に関する文献収集および文献検討を行うとともに、学会に参加し研究テーマに関連のある高齢者の皮膚に関する看護や介護予防に関連する研究の動向や現状についての知識を深めた。さらに、質問紙の検討をおこなった。また、予備調査として、高齢者の生活実態に関する予備調査を実施した。 平成26年度には、学会に参加し既存の研究の情報収集と質問紙の作成を行った。郵送による調査対象を得ることができなかったため、冬季(2月下旬から3月上旬)に地域の公共施設に出向いてきている高齢者48名を対象に構成面接ならびに皮膚の乾燥度の測定とマイクロスコープを用いた皮膚表面の観察に変更し、実施した。 平成27年度には、学会に参加し、関連テーマの研究成果の情報収集をおこなった。また、平成26年度末に実施した調査結果の集計並びに分析を行った。その結果、冬季における皮膚に関連した高齢者の生活実態と皮膚の乾燥度や、自覚と皮膚の乾燥度との関連が明らかになった。マイクロスコープを用いた皮膚の表面画像については、部位別による特徴の違いは確認できたが、個人差が大きく、乾燥度や個人の自覚との関連について見出すことはできなかった。
|